SDGs用語集
行動の10年
行動の10年(Decade of Action)とは、SDGsの目標年である2030年を10年後に控えた2020年から、2030年までの期間を指しています。
SDGsが採択された2015年から2019年までに、各国でさまざまな取り組みが行われてきました。しかし、その4年間でSDGsにおける根本的な変革は見られていません。2030年までにSDGsを達成するためには、取り組みのスピードを速めると同時に、より多くの人を巻き込んで行動規模の拡大を図る必要がありました。そこで、国連は社会のすべての部門で、大きなリーダーシップとより多くの資源、よりスマートな解決策を確保するための3つの「グローバルな行動」を求めました。
- 動員を増やすこと
より多くの人がSDGsを自分事と捉え、取り組んでいくために、SDGsを広める媒体やメッセンジャーについても考え直すことが必要としました。政府や企業などだけでなく、オンラインや学校、コミュニティなどを活用して広めたり、メディアやインフルエンサーの力を借りたりと、さまざまな連携を提案しています。
- より野心的に取り組むこと
2030アジェンダを実施するためには、すべての国が今以上にSDGsを達成するために貪欲に行動することが必要とされています。また、企業や都市などのステークホルダーが進捗状況を可視化できる行動に移すことも求められています。
- 解決策を促すこと
SDGsを支援する取り組みにはさまざまなものがありますが、それを必要とする国やコミュニティで大規模な成果が見られていません。そのため、根本的な変革をもたらす解決策を優先的に推進する必要があります。
これらのグローバルな行動を2030年までに加速させることを目的に、「行動の10年(Decade of Action)」がスタートしました。