商業施設で防災体験!『防災ヒーロー入団試験inアリオ上尾』開催レポート
- 商業施設
- 防災ヒーロー入団試験
目 的 | 防災意識向上 |
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対 象 | お子さま |
時 間 | 1日型 |
人 数 | 非公開 |
業 種 | その他 |
あそび防災プロジェクトでは現在、さまざまな防災関連イベントを制作・運営しています。そしてこの度、あそびの中で防災を学べる親子向けイベント『防災ヒーロー入団試験』を初開催いたしました。
会場となったのは、埼玉県上尾市にある商業施設・アリオ上尾。日曜日のアリオ上尾で開催した今回のイベントには、とても多くのご家族連れの皆さんにご来場いただき、大盛況のうちに終えることができました!
この記事では当日の様子や、防災ヒーロー入団試験のおすすめポイントなどについてご紹介いたします。
SDGsイベントの相談をする防災ヒーロー入団試験とは?
防災ヒーロー入団試験は、お子さまでも楽しむことができる体験型防災アクティビティです。頭と体のどちらも使い、楽しみながら防災を学ぶことができます。
「入団試験」という形式でいくつかの種目に挑戦していき、親子で一緒に考え学びながら防災ヒーローを目指します。不測の事態に活かすことのできる実用的な防災知識の習得が可能となっています。
『防災ヒーロー入団試験inアリオ上尾』開催レポート
ここからは『防災ヒーロー入団試験』開催当日のレポートをお届けいたします。
イベントが行われた8月29日は、気温が35度を超える猛暑日でした。「こんなに暑い中で屋外会場にきてくれるのだろうか……?」と一抹の不安を覚えたのもつかの間、いざ受付を開始すると、とてもたくさんのご家族連れがご来場くださいました!
受付テントには、続々と参加者希望の皆さまが……
受付を済ませたら、防災ヒーロー入団試験スタート!!
防災にまつわる3つの種目に挑戦し、防災ヒーローを目指します!
新聞紙を活かしてガレキの道を攻略!【防災スリッパづくり】
まずはじめに挑戦するのは、「防災スリッパづくり」。
参加者には新聞紙2枚が配られ、それを定められた手順に沿って折ることで両足分のスリッパを作ります。
各ブースには作り方のガイドが置かれており、親子で一緒に正しい防災スリッパの作り方を実践しながら覚えることができます。
両足分の防災スリッパが出来上がったら、いざ実戦!
ガレキの道に見立てたコースをゴールまで歩くことができれば、クリアとなります。
実際に災害時には、家の中で窓ガラスなどの破片が散乱した中を歩かなくてはいけない場面があるかもしれません。そのような時に防災スリッパが役に立つのか、試すことができます。
今回ご用意したのは、このようなコース。
自分で作った防災スリッパを手に、チャレンジです!
小さなお子さんであれば、このようにお母さんが支えてあげてもよいですし、
小学生くらいであれば、このようにスイスイ進んでいくお子さんもいます。
防災スリッパはすり足気味で歩くと形が崩れてしまいやすいため、一歩一歩しっかりと脚を上げながら歩くのがポイントです。
そして見事にゴール!メダルを獲得です!
消火器の使い方をマスター!【消火器射的】
続いて2つ目の種目は、消火器射的。
消火器射的は、水が出る消火器「水消火器」を使い、火が描かれた的を射抜く競技です。的は3つ設置されており、制限時間内に全ての的を倒すことができればクリアです。
水消火器は、水が出るという点以外は一般的な消火器と同じ。扱い方も同じなので、消火器射的を楽しみながら消火器の使用方法をマスターすることができます。
学校などで行われる防災訓練でも、消火器を実際に扱う機会というのはなかなかありません。ここで使用方法を覚えておくことで、災害時に火災が起きてしまった際にも正しく対処することができるでしょう。
制限時間にも気をつけなくてはいけませんが、消火器の水を使い切ってしまってもゲームオーバー。落ち着いてしっかり的を見据え、正確に水を当てる必要があります。普段はあまり触ることのない消火器に、お子さんたちも大盛り上がりです!
見事に3つの的を射抜き、メダルをゲットです!
ここで消火器の使い方を覚えたら、家に帰った後も消火器の場所をチェックするなどすることで、さらに防災への意識を高めることができるでしょう。
防災知識をチェック!【子ども防災クイズ】
3つ目の種目は子ども防災クイズです。
防災に関する知識や災害に遭った際の対応方法などがわかりやすく出題されるのが、子ども防災クイズです。問題は○×形式で出題され、お子さんでも答えやすいため、みんな元気よく回答してくれます!
普段から教えてもいない限り、防災について考えることはなかなかないかもしれません。このような機会に正しい知識とともに防災の学びを深めることで、より防災を意識し関心を寄せるきっかけになるはずです。
クイズを突破したら、今回は「がれきころがし」という追加ミッションが用意されていました。がれきを模した大玉を転がし、障害物のあるコースを上手く進んでゴールできればクリアです。
クイズでは頭を使いましたが、今度は思いっきり体を動かして大玉を転がしていきます。一般的な大玉と違う楕円形の大玉はなかなか思うように転がらないこともありますが、だからこそ白熱するのがこのミッション。
試行錯誤の結果、見事にゴールし、3つ目のメダルを獲得です!
最後に「防災ヒーロー認定証」の缶バッジづくり
全種目にクリアして全てのメダルを獲得したら、受付に行っていよいよ防災ヒーローに認定!認定された証として、缶バッジづくりを体験することができます。
缶バッジをもらうことはあっても、自分で作ることはあまりないかもしれません。
缶バッジづくりに集中するお姉ちゃんの手元を注視する少年。お手本にして、チャレンジします。
缶バッジを完成させたら、ついに防災ヒーローに認定!
このように形に残るお土産があると、満足感も高いですよね。これからもこの缶バッジを見るたびに、防災の学びを思い出してくれたら嬉しい限りです!
商業施設で行う防災イベント
今回のイベントは、埼玉県上尾市の商業施設・アリオ上尾にて行われました。実はお子さまを対象とした親子で参加できる防災ヒーロー入団試験は、商業施設にぴったりの防災イベントと言えます。
休日の商業施設には、非常に多くの親子連れが訪れます。お父さんお母さんがお買い物をすることができても、お子さんはなかなか十分に楽しむことができないかもしれません。そんな時に施設内の広場で子ども向けのイベントが開催されていれば、少しの時間を利用してお子さんを楽しませることができます。また、ただ楽しむだけでなく防災の学びを組み合わせることで、より有意義で満足度の高いイベントになること間違いなしです。
防災ヒーロー入団試験のおすすめポイント
防災イベントの開催をお考えのみなさまに、防災ヒーロー入団試験のおすすめポイントをご紹介いたします。
防災を5つのフェーズに分けて体験
防災ヒーロー入団試験では、防災を以下のような5つのフェーズに分割して体験することができます。
- 事前準備
- 災害発生
- 発災直後
- 避難生活
- 生活再建
それぞれのフェーズに応じた競技の体験が可能です。
子どもが楽しみながら防災を学べる
「あそび防災」と銘打っているように、私どもはただ防災の学びを求めるのではなく、「楽しい」にフォーカスした学びを提供しています。まだ防災知識がなかったり、関心がなかったりするお子さんにも楽しんでもらえるような仕掛けをご用意しています。
また子どもと一緒に参加することで、お父さんお母さんにもきっと学びがあるはずです。家族で防災を考える一つのきっかけを作ります。
地域の特性や参加対象に応じて競技のカスタマイズができる
あそび防災プロジェクトが大切にしている考え方の一つに「地産地防」があります。
災害というのは地域性や周辺環境、また人間関係などによって、その対策方法も異なります。地震による被害が多い傾向にある地域なのか、水害に見舞われることが多い地域なのか、また学校での被災を想定するのか家庭での被災を想定するのかなど、状況はさまざまです。
防災ヒーロー入団試験では、あらゆる想定に応じて競技をカスタマイズすることができます。
防災を通じて家族のふれあいや地域の交流ができる
防災は決して簡単ではないテーマですが、災害発生時には家族や地域のつながりが非常に大切です。防災ヒーロー入団試験は、家族で参加したり地域の方々と協力して挑んだりということが可能なイベントですので、いざという時に重要な近しい人とのつながりを強めるきっかけになるはずです。
まとめ
今回は、『防災ヒーロー入団試験inアリオ上尾』の当日の様子や、イベントのおすすめポイントなどについてご紹介してきました。
炎天下の中でも多くの方にご来場いただき、何十人もの防災ヒーローが生まれたこの度のイベント。親子で楽しんでいただくことで防災の意識が高まり、みなさまが防災について考える新たなきっかけになっていればとても嬉しいです。
このサイトでは防災イベントの開催レポートや、その他さまざまな防災情報をお届けしてまいりますので、今後ともぜひチェックしてください!SDGsイベントの資料をダウンロードするSDGsイベントの相談をする
防災ヒーロー入団試験
防災ヒーロー入団試験は、子どもも楽しく防災を学べる体験型防災アクティビティです。防災ヒーローを目指して、防災にかかわる迷路やウォークラリーなどを体験してもらいます。体と頭を使いながら、楽しく親子で「もしも」を考えることができます。
この記事を書いた人
SDGsコンパス編集部
SDGsコンパスは、SDGsに踏み出したい企業や自治体様の「はじめの一歩」を後押しするメディアです。SDGsの目標やSDGsの導入方法などのお役立ち情報を発信していきます。