SDGs用語集

SDGsの三要素(経済成長・社会的包摂・環境保護)

SDGsの三要素とは、経済成長・社会的包摂(※)・環境保護の3つを指します。2012年に開催されたリオ+20(国連持続可能な開発会議)において、「あらゆる側面で持続可能な開発を実現するために、環境・経済・社会の三側面を統合する必要がある」と宣言されたことを受け、SDGsの達成における主要素として位置づけられました。

 

(※)社会的包摂……社会的に弱い立場の人々も含めた全員が社会に参加し、自身の能力を十分に発揮できる環境を整えること。

 

SDGsの前身であるMDGs(ミレニアム開発目標)では、急激な経済成長を遂げた国があった一方で、教育や所得、文化的な背景による格差の拡大などの問題が浮き彫りになりました。また、女性や子ども、障がいを持つ人、高齢者、難民などの立場の弱い人々が、開発から取り残されている状況も明らかになりました。また、経済開発に伴って地球環境の悪化が深刻化しているにも関わらず、MDGsでは8つの開発目標のうち、環境に直接関係するものは1つしか含まれていませんでした。

それを受けてSDGsでは、経済成長、社会的包摂、環境保護の三要素すべてをカバーする17の目標が立てられ、三要素を「個人と社会の福祉のために必要な要因」として位置づけています。