SDGs用語集

ESD(持続可能な開発のための教育)

ESDとは、Education for Sustainable Development(持続可能な開発のための教育)の略で、持続可能な社会の創り手を育てるための教育を指します。

 

ESDは2002年に開催された「持続可能な開発に関する世界首脳会議」において、日本が提唱した考え方です。その後2015年に採択されたSDGsでは、17つの目標のうち、目標4「質の高い教育をみんなに」のターゲットとしてESDが位置付けられました。しかし、目標4だけでなくSDGsのすべての目標を達成するためにも、ESDは不可欠だと考えられています。

 

SDGsの達成期限である2030年が迫るなか、ESDの取り組みをさらに加速させるために、2019年には「持続可能な開発のための教育:SDGs達成に向けて(ESD for 2030)」が第74回国連総会で採択されました。2030年に向けて取り組むべき具体的な行動を示したロードマップには、以下の5つの優先行動分野と6つの重点実施領域が示されています。

 

【5つの優先行動分野】

  1. 政策の推進
  2. 学習環境の変革
  3. 教育者の能力構築
  4. ユースのエンパワーメントと動員
  5. 地域レベルでの活動の促進

【6つの重点実施領域】

  1. 国レベルでのESD for 2030の実施
  2. パートナーシップとコラボレーション
  3. 行動を促すための普及活動
  4. 新たな課題や傾向の追跡(エビデンスベースでの進捗レビュー)
  5. 資源の活用
  6. 進捗モニタリング