SDGsを学べる本30選!大人も子どもも世界の未来について考えよう
近年、「SDGs」という言葉をテレビや雑誌で見かけますが、意味を理解している人は少ないのではないでしょうか?「自分には関係ない」と思っている人もいるかもしれませんね。しかし、あなた自身の未来とSDGsは切っても切れない関係にあります。
SDGsについて学ぶには、SDGsを取り扱った本を読むのが効果的です。この記事では、大人向け・子ども向けのSDGs関連本を紹介しています。まずは、この中の1冊からSDGsを学んでみてください。
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そもそもSDGsの意味とは?
SDGsは「エスディージーズ」と読み、日本語にすると「持続可能な開発目標」になります。持続可能とは、「地球の自然や資源を今の世代で使い切ることなく、先の世代にも引き継いでいく」という意味です。
現在、地球上では気候が大きく変わったり、貧しさに苦しむ人が増えたりなど、さまざまな問題があふれています。この状況がもっとひどくなれば、人類は地球で暮らしていけなくなってしまうでしょう。
そうなる前に、世界中の人々が協力して、地球上にある問題を解決していこうと動き出しました。そのために立てられた目標が「SDGs(持続可能な開発目標)」なのです。
SDGs(持続可能な開発目標)として、さまざまな分野に関する17の目標が立てられています。それらは以下のように、大きく5つのジャンルに分けることができます。
- People(人間)
・1 貧困をなくそう
・2 飢餓をゼロに
・3 すべての人に健康と福祉を
・4 質の高い教育をみんなに
・5 ジェンダー平等を実現しよう
・6 安全な水とトイレを世界中に
- Prosperity(豊かさ)
・7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
・8 働きがいも経済成長も
・9 産業と技術革新の基盤をつくろう
・10 人や国の不平等をなくそう
・11 住み続けられるまちづくりを
- Planet(地球)
・12 つくる責任 つかう責任
・13 気候変動に具体的な対策を
・14 海の豊かさを守ろう
・15 陸の豊かさも守ろう
- Peace(平和)
・16 平和と公正をすべての人に
- Partnership(パートナーシップ)
・17 パートナーシップで目標を達成しよう
SDGsについて、こちらでより詳しく解説しています。ぜひ参考にご覧ください。
SDGsとは
参照:SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省
参照:持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けて日本が果たす役割|外務省(PDF)
参照:持続可能な開発(Sustainable Development)|外務省
参照:SDGsってなんだろう? | SDGsクラブ | 日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会)
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【大人向け】おすすめのSDGsの関連本20選
SDGsについて学べる本は数多くあります。ここでは、その中から大人向けのおすすめ本を20冊紹介します。
1. SDGsの本質
- 著者:御友重希(編著)、横田浩一(編著)、原琴乃(編著)
- 出版社:中央経済社
- 発売日:2020/07/09
- 全260ページ
この本の正式名称は『SDGsの本質-企業家と金融によるサステナビリティの追求』です。SDGsに関する政策や企画の立案に関わった専門家である、3名の著者によって書かれています。
「SDGsとはどんな内容なのか」「どういう流れで決まったのか」という基本的な部分を解説してから、「SDGsとビジネスはどう関わっているのか」に焦点を当てていきます。実際にビジネスを行っている企業の具体例やインタビューを交えて解説しているので、具体的でわかりやすい内容です。
2. 60分でわかる! SDGs 超入門
- 著者:バウンド(著), 功能聡子(監修), 佐藤寛(監修)
- 出版社:技術評論社
- 発売日:2019/11/16
- 全160ページ
『60分でわかる!SDGs超入門』はタイトルどおり、SDGsの基礎知識を短時間でつかむのにうってつけの本です。SDGsについて学ぶうえでの入門書といえます。
全体的にカラフルで図や表を適度に織り交ぜているので、本を読むのが苦手な人でも読みやすいでしょう。各項目の最後に「まとめ」が設けられており、特に重要な部分がすぐわかるつくりになっています。
現在の世界がどんな問題を抱えているのか、SDGsを通してどうやって解決していこうとしているのか、さらには、私たちの生活とどう関係しているのかをわかりやすく解説しています。
3. SDGsの基礎
- 著者:事業構想大学院大学 出版部(編著)沖大幹(著)、小野田真二(著)、黒田かをり(著)、笹谷秀光(著)、佐藤真久(著)、吉田哲郎(著)
- 出版社:宣伝会議
- 発売日:2018/9/3
- 全180ページ
『SDGsの基礎』は、国連の事務次長補や株式会社伊藤園の顧問、東京都市大学環境学部の教授など、各分野でSDGsに取り組んでいる専門家が共同で書いた本です。第一章でSDGsの基礎を解説した後、6人の著者がそれぞれの専門分野からの観点でSDGsとは何かを述べています。
一般社団法人SDGs推進士業協会実施の「SDGs検定」の参考図書にも選ばれていて、経営者や企業のSDGs関係者、学生など、SDGsについて学びたい人必読の1冊です。著者の分野が異なるため、さまざまな視点でSDGsを学べますよ。
4. SDGs入門
- 著者:村上芽(著), 渡辺珠子(著)
- 出版社:日経BP
- 発売日:2019/6/14(電子書籍)
- 全205ページ
『SDGs入門』では、SDGsの基礎についてはもちろんのこと、「SDGsをどうビジネスに活かしていけばいいか」について知ることができます。著者はSDGsに関するセミナーや講演を担当している専門家なので、セミナーや講演のなかでよく質問される箇所について重点的に解説しており、「そうそう!この部分について知りたかった」と思える1冊です。
「1冊でSDGsについて広く知りたい」「SDGsをビジネスに導入する方法を知りたい」「他の企業ではどんなSDGsへの取組をしているのか知りたい」といった人におすすめです。
5. 図解ポケット SDGsがよくわかる本
- 著者:松原恭司郎
- 出版社:秀和システム
- 発売日:2019/12/12
- 全215ページ
『図解ポケット SDGsがよくわかる本』はタイトルにもあるように、「図解」に焦点を当てています。右ページでテキストによる解説をして、左ページでその内容を図で表すという構成です。そのため、テキストだけではわかりにくい内容も、スッと頭の中に入ってくるでしょう。
SDGsの17の目標についてだけでなく、さらに具体的な目標(ターゲット)についても解説しています。これ1冊で、SDGsの達成にどんなことをすればいいのかが学べます。
6. マンガでわかるSDGs
- 著者:SDGsビジネス総合研究所 経営戦略会議
- 出版社:株式会社PHPエディターズ・グループ
- 発売日:2019/9/30
- 全160ページ
「文字ばっかりだといくら読んでもわからない……」という人におすすめなのは、『マンガでわかるSDGs』です。タイトルどおり、全編マンガでSDGsについて解説されています。
マンガの舞台は静岡のお茶メーカーで、SDGsについてまったく知らない主人公が、他の登場人物たちからSDGsについて学ぶという流れでストーリーが進んでいきます。主人公が読者と似たような立場にあるため、読みやすいこと間違いなしです。
SDGsの概要や企業としてどう取り組めばいいかといった内容もマンガで説明されているので、自然と頭の中に入ってきやすいでしょう。
7. ESG/SDGsキーワード130
- 著者:江夏あかね(著), 西山賢吾(著)
- 出版社:きんざい
- 発売日:2021/2/8
- 全460ページ
2021年に出版された『ESG/SDGsキーワード130』は、最新の情報が盛り込まれた用語集です。SDGsに関係する130個のキーワードを、「ESG/SDGs全般」「環境」「社会」「ガバナンス」という4つのカテゴリに分け、1語ずつ意味を解説しています。
キーワードの意味を解説するのがメインの書籍なので、他のSDGsに関する本を読んでいるなかでわからない語が出てきたときに、ガイドブックとして使うのがおすすめです。わからない語をそのままにせずに済むので、SDGsに対する理解がより深まるでしょう。
8. SDGs思考 2030年のその先へ 17の目標を超えて目指す世界
- 著者:田瀬和夫(著), SDGパートナーズ(著)
- 出版社:インプレス
- 発売日:2020/9/11
- 全344ページ
『SDGs思考 2030年のその先へ 17の目標を超えて目指す世界』は、企業を経営する上でSDGsをどうビジネスに役立てていくかのヒントが学べるビジネス書です。
「SDGsに通底する世界観の理解」「ビジネス実装に役立つ思考法」「主要テーマの潮流をつかむ」という3つのテーマでSDGsについて解説しており、学生や「SDGsの基本を知りたい」という人には少々難しい内容かもしれません。しかし、企業の経営者やSDGs担当者にとっては仕事に役立つ発見がたくさん出てくるでしょう。
この本には、SDGsに関するセミナー動画を視聴できるという購入特典がついています。セミナー動画を見てさらにこの本への理解を深めるのもおすすめです。
9. 日本のSDGs それってほんとにサステナブル?
- 著者:高橋真樹(著)
- 出版社:大月書店
- 発売日:2021/3/18
- 全240ページ
『日本のSDGs それってほんとにサステナブル?』は、これまで日本国内で行われたSDGsに対する取り組みについて、事例を挙げながら疑問を投げかけている珍しいタイプの本です。
- ※サステナブルとは……「持続可能な」という意味の言葉
「SDGsの達成によってどんな未来にしたいのか」「今のやり方で本当にSDGsは達成できるのか」
そうした考え方を市民が持ち、企業が本当に適切な取り組みをしているかどうか見極める必要があると筆者は述べています。
2021年に出版された本だからこそ、SDGsの最新情報とともに、これまで行われてきたさまざまな取り組みについて吟味されています。この本を読めば、SDGsに対する適切な活動とはどんなものかがわかるでしょう。
10. 2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望
- 著者:落合陽一(著)
- 出版社:SBクリエイティブ
- 発売日:2019/11/14
- 全352ページ
『2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望』は、テレビでもよく見かけるメディアアーティスト・落合陽一氏の本です。タイトルにもあるとおり、「世界地図」を使ってSDGsについて解説しています。
さまざまなデータを使って2030年の世界を予測して地図に表し、世界の抱える課題や現在進行系で起きている変化などを浮き彫りにしていきます。
地図だけでなくイラストもたくさん用いてわかりやすく解説しているため、大人だけでなく子どもにも読める本です。そのわかりやすさが受けて、発売から半年で12万部を超えるベストセラーとなりました。
11. 未来の授業 私たちのSDGs探究BOOK
- 著者:佐藤真久(監修), NPO法人(編集)
- 出版社:宣伝会議
- 発売日:2019/10/29
- 全128ページ
『未来の授業 私たちのSDGs探究BOOK』は、小中高のSDGsの授業で教材として使うことを目的に作られた本です。全体的にカラフルでポップな仕様なので、子どもたちも取り組みやすいでしょう。
この本の特徴は、最初と最後に「SDGsチャレンジストーリー」というミニマンガがついていることです。そこでは、4人の子どもたちの目線で、どういう活動をすれば2030年をみんなが幸せになる未来にできるのかを、楽しみながら学ぶことができます。
SDGsについて解説する部分では、項目ごとに自分の考えを書き込める「問い」が用意されており、授業中のワークとして使えます。
12. まちの未来を描く! 自治体のSDGs
- 著者:高木超(著)
- 出版社:学陽書房
- 発売日:2020/9/28
- 全188ページ
『まちの未来を描く! 自治体のSDGs』はタイトル通り、「まち」つまり「自治体」とSDGsの関係について書かれた本です。著者の高木氏は自治体職員の経験者であるため、書かれている内容の1つ1つがリアルです。
自治体で実際に行われているSDGsに対する最新の取り組みを紹介しながら、SDGsが関わると自治体の仕事内容がどう変わるかを解説しています。自治体という身近な存在がどんな活動をしているかを知ることは、自分には何ができるかを考えることにも繋がるでしょう。
13. 持続可能な地域のつくり方――未来を育む「人と経済の生態系」のデザイン
- 著者:筧裕介(著)
- 出版社:英治出版
- 発売日:2019/5/9
- 全424ページ
『持続可能な地域のつくり方――未来を育む「人と経済の生態系」のデザイン』は、SDGsの考え方を活かして地域を変えていく方法についてまとめられた本です。
SDGsに関連する施設を建てたり、イベントを開催したりといった施策は、その場限りのものになりがちです。そのため、SDGsを長く地域に根づかせるには、「地域コミュニティ」「未来ビジョン」「チャレンジ」「次世代教育」という4つを備える必要があると本の中で述べられています。
14. やるべきことがすぐわかる! SDGs実践入門
- 著者:泉貴嗣(著)
- 出版社:技術評論社
- 発売日:2020/12/19
- 全224ページ
この本の正式名称は、『やるべきことがすぐわかる! SDGs実践入門 ~中小企業経営者&担当者が知っておくべき85の原則』です。タイトルからもわかるとおり、SDGsの具体的な実践に悩んでいる中小企業の経営者や、SDGsの担当者向けにおすすめの本です。
企業によって規模も業務内容も異なるため、SDGsの知識を学んだだけでは、具体的にどうやって事業にいかせばいいかまではわかりません。この本は、そうした「SDGsの実践って何をすればいいの?」という疑問に答えてくれます。
15. 未来を変える目標 SDGsアイデアブック
- 著者:Think the Earth(著)、蟹江憲史(監修)、ロビン西(マンガ、イラスト)
- 出版社:紀伊國屋書店
- 発売日:2018/5/8
- 全176ページ
『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』では、イラストやマンガ、写真などを使ってSDGsをわかりやすく解説しています。
17の目標といった基礎知識の説明だけでなく、「優れたアイデアが光るSDGsの取り組み事例」「各分野の専門家のコラム」も掲載されていて、いろいろな視点からSDGsを学べます。優れたアイデアを知ることで、そこから新たなアイデアが生まれるかもしれません。
他にも、「小さなアクション」をテーマにしたマンガも入っているため、自然と「行動を起こすことの大切さ」を学べる仕組みになっています。
16. コーヒーで読み解くSDGs
- 著者:川島良彰(著)、池本幸生(著)、山下加夏(著)
- 出版社:ポプラ社
- 発売日:2021/3/17
- 全287ページ
『コーヒーで読み解くSDGs』は、「コーヒー」という身近なものを題材にしてSDGsを学んでいく本です。大学教授、国際NGOの元職員、コーヒーハンターというそれぞれの経歴を持つ著者3人が、各専門分野からの視点を織り交ぜながら、コーヒーとSDGsの関係をひもといていきます。
経済問題や健康・福祉、ジェンダーの平等や働きがいなど、コーヒーには現在世界が抱えているさまざまな問題が密接に関係しているのです。「世界経済」や「ジェンダー平等」と言われてもスケールが大きすぎてピンとこないかもしれませんが、コーヒーと絡めて説明することでぐっとわかりやすくなっています。
17. SDGsのすごい会社
- 著者:川田精一(著)、倉田潤(著)、コバヤシタケシ(著)、坂本宗隆(著)、冨田直子(著)、廣水乃生(著)、松谷真弓(著)、矢島賢(著)
- 出版社:扶桑社
- 発売日:2021/2/22
- 全287ページ
『SDGsのすごい会社』は、SDGsに対して優れた取り組みを行っている企業を紹介している本です。SDGsの内容について解説する本は多数ありますが、日本各地の取り組み事例が中心となったものはあまりありません。企業が自分たちの活動方針を決めるうえで、他社の取り組みは参考になるはずです。
この本ではSDGsに興味・関心を持っている8人が集結し、取材・執筆しました。自然環境や食、まちづくりなどそれぞれの得意分野を活かした企業の取り組みを知ることができます。
18. SDGs見るだけノート 基礎知識とビジネスチャンスにつなげた成功事例が丸わかり!
- 著者:笹谷秀光(監修)
- 出版社:宝島社
- 発売日:2020/05/13
- 全160ページ
『SDGs見るだけノート 基礎知識とビジネスチャンスにつなげた成功事例が丸わかり!』は、「見るだけ」というだけあって、全編を通してイラストを用いてSDGsをわかりやすく解説しています。SDGsの内容がイラストで見やすく整理されているため、イメージがスッと頭に入ってきます。
SDGsの基礎知識やビジネスでSDGsを行う方法、国内外の成功事例を紹介しており、この1冊でSDGsの重要ポイントが押さえられるでしょう。
19. SDGsが生み出す未来のビジネス (できるビジネス)
- 著者:水野雅弘(著)、原裕(著)
- 出版社:インプレス
- 発売日:2020/6/19
- 全192ページ
『SDGsが生み出す未来のビジネス(できるビジネス)』はSDGsとビジネスの関係に焦点を当てた本です。SDGsの基礎知識も解説されてはいますが、どちらかというと「どうやってビジネスにSDGsを取り入れればいいか知りたい」「成功事例を知りたい」といったSDGsの実践について知りたい人向けです。
この本ではSDGsをビジネスに取り入れている事例について、専門用語を使わずやさしい言葉で解説しています。他社の事例を挙げながら、「どうやって自社の事業にSDGsを取り入れるか」のアイデアが出しやすい作りになっています。
SDGsに取り組みたい、でも何からやればいいの? そう感じている人のために、本書では身近なところにあるSDGs×ビジネスの事例を多く集め、事例をもとに専門用語を使わずにやさしく解説しています。
ビジネスパーソンが取り組みやすいように、マーケティングの4PとSDGsの5P(People、Planet、Peace、Prosperity、Partnership)を掛け合わせた独自フレームワークを用いているのも特徴のひとつ。SDGsをどう事業に取り入れればよいか、具体的なアイデアが湧きやすい構成になっています。
20. 儲かるSDGs
- 著者:三科公孝(著)
- 出版社:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
- 発売日:2020/10/16
- 全296ページ
この本の正式名称は『儲かるSDGs ――危機を乗り越えるための経営戦略』といい、ストレートなタイトルからもわかるとおり、企業の経営者やSDGs担当者向けの本です。
SDGsに継続的に取り組むには、ビジネスに統合して長く続けていくことが重要です。
この本では「お金がない」「人材がいない」「設備がない」など、さまざまな問題を抱える小規模な企業が、SDGsを活用して儲かるようにするための経営戦略を、成功事例を挙げながら解説しています。
【子ども向け】おすすめのSDGsの関連本10選
SDGsは子どもには少々難しい内容です。しかし、ここで紹介する10冊は子ども向けにわかりやすく書かれているので、楽しみながらSDGsについて学べるでしょう。
21. お笑い芸人と学ぶ13歳からのSDGs
- 著者:たかまつなな(著)
- 出版社:くもん出版
- 発売日:2020/9/28
- 全144ページ
『お笑い芸人と学ぶ13歳からのSDGs』は、著者であるお笑い芸人・たかまつなな氏がSDGsについて解説した講座「笑って学ぶSDGs」を書籍化したものです。たかまつ氏のSDGs講座は、笑いを交えたわかりやすい語り口調が評判となり、企業・自治体・学校で高い人気を得ています。
この本は、ただSDGsの知識を学ぶだけでなく、SDGsについて行動したり議論したりできるようにつくられています。子どものうちからSDGsについて学び、活動に結びつけていくための教材としておすすめの1冊です。
22. 世界がぐっと近くなる SDGsとボクらをつなぐ本
- 著者:池上彰(監修)
- 出版社:学研プラス
- 発売日:2020/2/6
- 全127ページ
『世界がぐっと近くなる SDGsとボクらをつなぐ本』は、優しい口調でのわかりやすい解説で知られる池上彰氏が監修を務めた本です。池上氏による「SDGs特別講義」やコラムも収録されている、特別な1冊です。また、「ぐっと近くなる」「ボクらをつなぐ」とタイトルにあるとおり、子どもたちの日常によくあるシーンと絡めながら解説しています。
SDGsについて説明するなかで難しいキーワードが出てこないよう、小中学生でもわかるようなやさしいつくりになっています。本にはダイナミックなイラストやマンガが入っているため、子どもたちも飽きずに読み進められるでしょう。
23. 大人も知らない!? SDGsなぜなにクイズ図鑑
- 著者:笹谷秀光(監修)
- 出版社:宝島社
- 発売日:2021/4/13
- 全144ページ
『大人も知らない!? SDGsなぜなにクイズ図鑑』は、SDGsについてクイズ形式で楽しみながら学べる本です。ただ本を読むよりもクイズのほうが、子どもの頭の中にスッと入っていくでしょう。
「世界で学校に行くことができない子どもは、どれくらいいる」「気候変動によって生きていけない生物は何種類」など、大人でも答えに困るようなクイズばかり。大人と一緒に読んで、クイズを出し合うのもおすすめです。
さらに、巻末には「SDGsアイデア&アクションノート」という書き込み式のページがあります。このページの内容をこなすことで、SDGsについて深く考えることもできるでしょう。
24. こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本
- 著者:バウンド(著)、秋山宏次郎(監修)
- 出版社:カンゼン
- 発売日:2020/7/11
- 全128ページ
『こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本』は、SDGsの基礎知識だけでなく、それが必要な理由までを、子ども向けに解説した本です。この本を読むことで、今の地球が抱えている問題やSDGsが目指す未来が、自分たちにも関係があるのだと理解できるでしょう。
難しい言葉も多いSDGsですが、子どもでもわかるようにやさしい表現で解説しています。「子どもSDGs」とありますが、大人が読んでもしっかり学べるでしょう。
なお、この本の売り上げの一部は全国のこども食堂支援に使われているため、この本を購入すること自体がSDGsへの協力に繋がります。
25. 10歳からの図解でわかるSDGs 「17の目標」と「自分にできること」がわかる本
- 著者:平本督太郎(著)
- 出版社:メイツ出版
- 発売日:2021/6/25
- 全128ページ
『10歳からの図解でわかるSDGs 「17の目標」と「自分にできること」がわかる本』では、4人の登場人物とAIロボットが、SDGsや未来の社会を案内するという設定でストーリーが進んでいきます。タイトルに「図解」とあるように、カラフルな図やイラストで子どもでもパッと見てわかるつくりになっています。
この本では、2030年にSDGsを達成した場合の2045年の未来も描いている点が特徴です。2030年も2045年も成長した子どもたちが主役となっているはずなので、この本を読むことで、今から先のことを考えて行動できるようになるといいですね。
26. おはなしSDGs 貧困をなくそう みんなはアイスをなめている
- 著者:安田夏菜(著), 黒須高嶺(イラスト)
- 出版社:講談社
- 発売日:2020/12/17
- 全90ページ
『おはなしSDGs 貧困をなくそう みんなはアイスをなめている』は、物語形式でSDGsを学んでいくシリーズのうちの1冊です。
主人公の美波は、その日の暮らしにも困っている外国の子どもをテレビで見て「うちは貧乏なんかじゃない!」と言います。ただ、彼女のうちは母子家庭で生活は常にカツカツの状態。そうした状況を見つめながら、美波は「貧乏(貧困)」について考えていく、というストーリーです。
「おはなしSDGs」シリーズでは、ここで紹介した「貧困」の他に「ジェンダー平等」「トイレ」「エネルギー」など17の目標に沿ったテーマの物語が出版されています。興味のあるテーマの物語を読んでみるのもおすすめです。
27. ごみから考えるSDGs 未来を変えるために、何ができる?
- 著者:織朱實(監修)
- 出版社:PHP研究所
- 発売日:2019/12/20
- 全55ページ
『ごみから考えるSDGs 未来を変えるために、何ができる?』は、SDGsの中でも「ごみ」に焦点を当てて解説している本です。フルカラーで写真や図もたくさんあるため、子どもでもサクッと読み進められるでしょう。
SDGsという言葉が出るより前から、ごみ問題は身近な問題です。そのため、SDGsを真正面から学ぶよりもとっつきやすいでしょう。少しでも状況を改善し、次の世代へ自然環境と資源を引き継いでいくためには、ごみ問題を入り口としてSDGsについてしっかり学んでおく必要があります。
28. 目で見るSDGs時代の異常気象のしくみ
- 著者:ジュディス・ラルストン(著)、フレイザー・ラルストン(著)、片神貴子(翻訳)
- 出版社:さ・え・ら書房
- 発売日:2021/4/9
- 全72ページ
『目で見るSDGs時代の異常気象のしくみ』は、近年問題になっている「異常気象」に注目して解説している本です。異常気象と地球温暖化、そしてSDGsの関係について、わかりやすく説明しています。タイトルに「目で見る」とあるように、写真やポップなイラストが使われています。
「気象」「地球」などスケールの大きな言葉にピンとこないかもしれませんが、天気のしくみや地球との繋がりを知れば、自分でもできることがきっと見つかるはずです。天気をきっかけとして、SDGsについての取り組みに繋げていきましょう。
29. わたしがかわる みらいもかわる SDGsはじめのいっぽ
- 著者:原琴乃(著・監修)、山田基靖(監修)、MAKOオケスタジオ(イラスト)
- 出版社:汐文社
- 発売日:2020/6/2
- 全36ページ
『わたしがかわる みらいもかわる SDGsはじめのいっぽ』は、SDGsについて学べる子どもの絵本です。シンプルな文とかわいいイラストで、小さな子どもにもわかるようなつくりになっています。子どもに読み聞かせるなかで、大人もSDGsについて学ぶことができるでしょう。タイトルどおり、SDGsを学ぶ初めの一歩にふさわしい1冊です。
ちなみに、著者の原琴乃氏は、1冊目に紹介した『SDGsの本質-企業家と金融によるサステナビリティの追求』の著者でもある、SDGsの専門家です。
30. 自分ごとからはじめよう SDGs探究ワークブック ~旅して学ぶ、サスティナブルな考え方
- 著者:保本正芳(著)、中西將之(著)、池田靖章(著)
- 出版社:noa出版
- 発売日:2019/6/6
- 全122ページ
『自分ごとからはじめよう SDGs探究ワークブック ~旅して学ぶ、サスティナブルな考え方』は、タイトルにもあるように、ワークブック形式でSDGsを学べる本です。
アジア、アフリカ、中東・EUから全部で12の国をピックアップし、各国をめぐりながらSDGsの知識や背景などをみていきます。世界の12の国をめぐったら、そこで得た知識などを踏まえて改めて日本を見ます。
知識を学ぶだけでなく、ワークブックを通して「SDGsを達成するために自分たちができることは何か」といった実践的な応用もできます。高校生や大学生向けの教材にぴったりの本です。
SDGs研修・体験型SDGsイベント
【SDGs研修】ワールドリーダーズ(企業・労働組合向け)
概要
- SDGs社会に合わせた企業経営の疑似体験ができるSDGsビジネスゲーム
- 各チームが1つの企業として戦略を立てて交渉し、労働力や資金を使って利益最大化を目指す
- オプションとして「SDGsマッピング」を行うことで学びの定着・自分ごと化
特徴
- 自分達の利益を追求しつつも、世界の環境・社会・経済も気にしなければならず、ビジネス視点からSDGsを感じ、考えることができる
- チームで戦略を練り様々な可能性を話し合う必要があるため、深いチームビルディングに繋がる
- 様々な選択肢の中から取捨選択して最適解を導く考え方を身につけることができる
【親子参加型職業体験イベント】キッズタウンビルダーズ(商業施設・企業・労働組合向け)
概要
- 体験を通じてSDGs目標の「質の高い教育」を学べる親子参加型ワークショップ
- 子どもが楽しみながらも本気で学べる、複数の職業体験を実施
- 会議室やホールなど企業様のイベントとしても開催可能
特徴
- あえて「映える」職業ではなくありふれた職業を選定している
- 合計で就業人口の7割を占める上位5つの職業をピックアップし、本質的な学びが得られる職業体験
- ファミリーが高い関心を持つテーマ性のあるイベントで集客・施設周遊を促進
【親子・子ども向け地域イベント】SDGsアドベンチャー(商業施設・自治体向け)
概要
- 体験を通じてSDGsを学べる親子・子ども向けワークショップ
- 子どもが本気で楽しめる複数の体験型アクティビティを実施
- すべてクリアした方にSDGs缶バッチをプレゼント
特徴
- ハッピーワールドの世界観を演出することで参加者が没入感をもって取り組める
- 海の環境やゴミの分別・再利用など、参加者は身近なことからSDGsを学べる
- ファミリーが高い関心を持つテーマ性のあるイベントで集客・施設周遊を促進
まとめ
「SDGsという言葉をよく聞くようになったけど、どんな意味なのかよくわからない……」というときには、本から学ぶのが一番手っ取り早い方法です。
注目を集めているキーワードなので、大人向けから子ども向けまで幅広く関連本が出ています。この記事で紹介している本は特に評価が高く、基本的なところから学べるものばかりですので、参考にしてみてください。
「文字ばかりの本だと頭に入ってこない……」という方は、漫画やイラスト付きのものや、ワークを織り交ぜたものを選ぶといいでしょう。また、大人が読んでもためになる子ども向けの本もたくさんあるので、最初は子ども向けの本を子どもと一緒に読むのもおすすめです。
自分なりの読書方法でSDGsを学んでみてください。
SDGsのはじめの一歩を支援するSDGsイベント・研修とは?
SDGsのはじめの一歩を実現する「SDGsの社内浸透方法」とは?
進めるための具体的なステップを紹介!
自分ゴト化を促進!3分で分かるSDGs研修・イベントサービスの詳細動画
\SDGsイベント・研修向け体験型アクティビティの資料はこちら/
この記事を書いた人
マッスー
Webライター兼Web編集者。出版社に約10年勤務した後にフリーランスに。おもに、金融系・社会科系・ライフスタイル系のジャンルで執筆・編集に携わっています。基本的には引きこもりの超夜型で、お気に入りの音楽とスイーツに囲まれながら仕事をしています。