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企業向けのSDGsイベント事例20選!

 

昨今、さまざまな企業がSDGsに関連した取り組みを始めており、SDGsと企業経営は切っても切れない関係になっているといえるでしょう。しかし、SDGsに取り組んでいる企業が増えてきているとはいえ、詳しい内容まで理解していないといった方もいるのではないでしょうか。本質的な取り組みにするためにも、しっかりとSDGsの内容を理解することが大切です。
SDGsへの理解度を高めるためにおすすめなのが、SDGsに関連したイベントへの参加や出展、外部に向けた自社イベントの開催や、社内研修などの企画です。
本記事では、大規模な企業のSDGsイベントや、社外向けのイベント、社内向けのイベントなどの事例20選をご紹介します。

 

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【大規模】企業イベント事例12選

SDGsが広く普及しているなかで、大規模なSDGsイベントが開催されています。多くの企業や団体が運営に携わっているイベントへの参加は、新たに始められるSDGsへの取り組みのヒントを得る機会として最適です。ここでは、大規模なSDGsイベントの事例12選を紹介します。

1. SUSTABLE(サステーブル)2022

「SUSTABLE(サステーブル)2022」は、大丸有SDGs ACT5実行委員会と三菱地所株式会社 EAT & LEADが共同で開催している、「サステナブルフード」について学べるイベントです。2022年は、7月から10月の期間でイベントが開催されました。全6回のプログラムで構成されています。

  • 第1回<古来種野菜の世界>
  • 第2回<海を再生する海上養殖>
  • 第3回<未来を支える陸上養殖>
  • 第4回<アグロフォレストリー>
  • 第5回<サステナブルな日本ワイン>
  • 第6回<未利用魚の有効活用>

講話やトークセッションのほか、著名シェフによるテーマ食材を使った料理の提供などがされており、楽しみながらサステナブルフードについて学べます。

参考:SUSTABLE(サステーブル)2022 | SDGsイベント情報 | SDGs SCRUM (sdgs-scrum.jp)

2. WORLD CLEANUP DAY

「WORLD CLEANUP DAY」は、2008年エストニアの若者9人が始めた取り組みで、不法投棄されたゴミを片付け、森林をきれいにすることを目的としています。イベント内容は、「世界180ヶ国2000万人以上の人達が同じ日に地球を一斉にキレイにするための行動を行う」清掃活動です。
企業としても参加でき、ゴミ拾いをした日時・場所・参加人数・拾ったゴミの量を報告することで、日本での活動として記録されます。2021年9月は、日本の269会場にて209団体5,949人が参加しました。

参考:WORLD CLEANUP DAY JAPAN

3. サステイナブル フェス!2021

生活クラブ事業連合生活協同組合連合会が開催しているイベントで、2021年4月5日(月)から8月31日(水)の5カ月間で、さまざまな取り組みが実施されました。 2021年にはオンライン、オフライン合わせて152件のイベントを実施しており、以下のような取り組みが行われました。

  • 「生活クラブとSDGs 持続可能な暮らしとは?」をテーマとしたパネルディスカッション
  • 川辺や海岸、身近な場所のごみ拾いを行う「クリーンアップ大作戦」
  • 拾った葉っぱや木、使わなくなったものを再利用しておもちゃを作る「創作昆虫ムシボット」

「持続可能な暮らし」に向けたヒントを得られるイベントとして、さまざまな方が参加しています。

参考:【「サステイナブル フェス!2021」開催レポート】「サステイナブル」な暮らしをリアルで・オンラインで5か月に渡って発信|生活クラブ生協連合会のプレスリリース (prtimes.jp)

4. SUSTAINABLE SUMMIT 2021

「日本橋企業各社のSDGsの取り組みの発信」「共創コミュニティを創出する出会いの提供」を目的としたイベント「SUSTAINABLE SUMMIT 2021」。日本橋に拠点を置く企業が参加しているのが特徴です。
日本橋エリアで一斉に行われるSDGs関連イベント「Nihonbashi Sustainable Weeks2021」の一環として開催されました。開催日は平日の1日のみで、300名が来場。トークセッション、講演後に行われる交流会が行われ、賑わいを見せました。

参考:日本橋 SUSTAINABLE SUMMIT 2021 (muromachi-area.jp)

参考:Event Report 日本橋サステナブルサミット 2021 | CO-CREATION CITY NIHONBASHI (muromachi-area.jp)

5. サステナブル・ブランド国際会議 2022

「サステナブル・ブランド国際会議」は、サステナブル・ブランド ジャパンが開催した、登壇者と参加者がより良い社会や環境に変革するために議論するイベントです。第6回目となる「サステナブル・ブランド国際会議 2022 横浜」では、「REGENERATION(リジェネレーション=再生)」をテーマに4,500人が参加。当日は、273人がスピーカーとして登壇し、講演を行いました。

参考:サステナブル・ブランド国際会議 2022 横浜 (sustainablebrands.jp)
参考:リジェネレーションへ連携、共創のあり方提言――サステナブル・ブランド国際会議2022横浜1日目 | サステナブル・ブランド ジャパン | Sustainable Brands Japan

6. 第4回未来まちづくりフォーラム

「サステナブル・ブランド国際会議2022横浜」と同時に開催され、持続可能なまちづくりを目指した、新たな連携や協業を生み出すことを目的としたイベント。第4回目は、「日本SDGsモデルの最前線-より良き回復(Build Back Better)に向けて―」をテーマとして開催されました。
当日は、専門家や企業による講演のほか、連携して取り組みを行っている企業と自治体が、具体的な事例を語る「特別セッション」も行われました。

参考:「第4 未来まちづくりフォーラム」2022225日に開催決定 | サステナブル・ブランド ジャパン | Sustainable Brands Japan

7. 「第2回 国際サステナブルファッションEXPO 春」

「国際サステナブルファッションEXPO」は、リード・エグジビジョン・ジャパン株式会社が開催している、「エコ」「エシカル」「リサイクル」「オーガニック」「フェアトレード」など、サステナブルな衣料に関連する企業が集まるイベントです。
2022年4月に開催された「第2回 国際サステナブルファッションEXPO 春」には、344社が出展し17,140名が来場。当日は、企業の出展ブースの他にも、セミナー全35講演が実施されました。

参考:会期速報|FaW TOKYO (ファッション ワールド 東京) (fashion-tokyo.jp)

8. エコメッセ2021inちば

エコメッセは、持続可能な社会を目指して、こどもから大人までが環境について学び、体験や交流を目的とした環境活動イベントです。
2021年は「笑顔あふれる未来を創ろう」をテーマに、SDGsの5Pのひとつである「Prosperity(豊かさ)」についてのオンライン出展や企画を約60社が行いました。今回のイベントでは、「双方向性」に力を入れており、出展者からの発信だけではなく、参加者側からの声を取り入れ、お互いにやり取りができるような工夫が見られました。

参考:エコメッセinちば環境イベント (ecomesse.com)

9. エコプロ2021

エコプロは、「持続可能な社会の実現に向けて」をテーマに開催されたイベントで、2021年度は企業や行政機関・自治体・NPO・教育機関など353社・団体が出展し、54,885人が来場。また、イベント当日は、企業や社会人以外にも、環境学習を目的とした小中高校生が約6,000名参加しており、SDGsに興味を持つ幅広い年代の方が集まりました。
イベント会場には、SDGsエリアが設けられ、多様なステークホルダーがSDGsを紹介し、ワークショップやクイズなどの体験企画を実施しました。
2022年は東京ビッグサイトで12月7日(水)から9日(金)の3日間で開催され、SDGsに関連の深い「社会インフラテック」「カーボンニュートラルテック」「自然災害対策展」「ウェザーテック」も同時開催されます。

参考:エコプロ2021 持続可能な社会の実現に向けて (eco-pro.com)
参考:エコプロ2022 出展のご案内 (eco-pro.com)

10. SDGs AICHI EXPO 2021

「SDGs AICHI EXPO」は、企業や自治体、NPO団体、学校など多主体・多世代が連携して開催されるイベントです。2021年度は「地球・まち・ひとが共生できる社会へ」の実現を目的としており、地域が抱えているさまざまな問題を通じて、社会的な課題の解決に向けた取り組みが実施されました。
来場者参加型のワークショップやスタンプラリーなどに加えて、テーマに合わせた4つの出展ブースが設けられました。

  • 脱炭素・循環経済・生物多様性をテーマとした「地球共生エリア」
  • 多様性社会の実現をテーマとした「ひと共生エリア」
  • 地域の課題解決やSDGs推進をテーマとした「まち共生エリア」
  • 若者で組織される団体の出展ブース「ユースエリア」

2022年は10月6日(木)から8日(土)までの3日間で開催されました。

参考:SDGs AICHI EXPO 2021 開催概要(PDF)
参考:SDGsをみんなの手で SDGs AICHI EXPO 2022

11. ヨコハマSDGs文化祭2021

SDGsを「大企業のCSRの延長」や「流行りもの」で終わらせないように、「自分ごと」と考え、「自分たちのために行動しなければならない」といった認識に変えていくことを目的としたイベント。当日は、映画上映や音楽会、商品の展示、販売などの方法によって、横浜市の中小企業や団体が取り組んでいるSDGsへの施策を伝えました。
参加者が、地域の取り組みを知ることで、SDGsをより身近に感じ、自分自身とも関係のある取り組むべき課題であるとの意識が芽生えるイベントとなりました。
2022年は10月29日(土)に開催。SDGsを「自分ごと」にして日常生活で実践していくためのトークイベントや商品の展示、販売などが行われました。プレイベントとして、10月16日(日)には不用品で楽器を作るワークショップが開催されました。

参考:ヨコハマSDGs文化祭2022|SDGsでつながるヨコハマ (yokohama-sdgs.net)

12. FOODEX JAPAN 2022

1976年より開催しているFOODEX JAPAN/国際食品・飲料展は、アジア最大級の食品・飲料専門展示会です。2022はリアルのほか、バーチャル展示会も開催。4日間の開催期間中、世界44カ国の世界・地域からフードサービスや流通、商社が出展しました。
SDGsにおいて食の持つ役割は大きいとされていることから、2019年開催時はSDGsゾーン「代替食品」の特別展示を実施しています。SDGsの視点から新たなサービスや製品を開発するきっかけとなることが、「代替食品」を設けた目的でした。2022年にはフードテックや昆虫食、DX化といったテーマを掲げたセミナーが開催されるなど、毎年さまざまなイベントが行われています。

参考:FOODEX JAPAN 2023

 

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【社外向け】企業イベント事例4選

企業では、自社が取り組んでいるSDGsの内容を活かしたイベントの開催例があります。自社イベントの開催は、ブランドイメージ向上だけでなく、参加社員のSDGs知識の向上にも繋がり、SDGsに関連するビジネスの拡大に効果的です。ここでは、社外に向けた行われた企業イベント事例4選を紹介します。

1. 堀内機械 社内イベント:第6回エコリンピック

「エコリンピック」は、堀内機械の社内イベントで、「工場や営業部から出る廃材を生かして何かできないか?」という疑問から始まったものです。取引先企業や関係者家族などを巻き込んだ交流イベントで、イベント当日は、大人から子どもまでさまざまな人が参加しました。
廃材を用いたワークショップを通じて、モノの大切さモノや作りの楽しさを知ることで、エコへの意識が参加者に根付いています。

参考:エコリンピック | お知らせ | 油圧シリンダの総合メーカー 株式会社堀内機械 (horiuchi.co.jp)

2. 品川区・協力企業:“もったいない食材”をみんなで食べよう!

「“もったいない食材”をみんなで食べよう!」は、品川区が、区内に拠点を持つ「株式会社ローソン」「オイシックス・ラ・大地株式会社」「青稜高等学校SDGs部」と協力して開催したイベントです。品川区では、「SHINAGAWA”もったいない”プロジェクト」と題し、「食品ロス削減」や「食支援」「使い捨てプラスチック削減」などの取り組みを通じて、環境保全活動を推進しています。
イベント当日は、環境に優しい食材を使った料理の提供や、SDGsに関する講義が行われました。

参考:もったいない食材 みんなで食べよう! | エコルとごし (ecoru-togoshi.jp)
参考:SHINAGAWA“もったいないプロジェクト|品川区 (city.shinagawa.tokyo.jp)

3. ニッコー:NIKKO Table Talk

洋食器メーカーのニッコー株式会社は、食に関わるコミュニティイベント「NIKKO Table Talk」を開催。サステナブルな食材・製品の生産者、法人を招いて商品やその背景についてのトークイベントを行いました。
当日は、「余剰しいたけの新調味料」「コーヒーの実の外側の果皮を乾燥させたカスカラ」「ホタテの貝殻を再利用して作られた天然成分100%の洗浄剤」などが紹介されました。

参考:NIKKOが「食」のサステナブル・コミュニティ「NIKKO Table Talk」を823日に開催|ニッコー株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)

4. サラヤ:サラヤと考えるスポーツ×SDGs

「スポーツ×SDGs」は、Sports for Social主催の、スポーツとSDGsの可能性について考えるオンラインイベントです。イベントには、感染予防の医薬品メーカーであるサラヤが参加し、自社のSDGsへの取り組み内容や始めた経緯について紹介しました。
企業だけで社会貢献への取り組みを発信するのではなく、スポーツと掛け合わせることで、より多くの層に伝えていくことが本イベントの狙いです。

参考:『サラヤと考えるスポーツ×SDGs』イベントレポート 〜社会貢献活動を推進する過程で大切な3つのこと〜|Sports for Social (sports-for-social.com)

【社内向け】企業イベント事例4選

SDGsに企業一丸で取り組みたいと思っていても、「SDGsは難しい」「自分ごととして捉えられない」といったイメージを持っている社員もいるかもしれません。社員のSDGsへの関心を高めるには、夢中になりながらSDGsを学べるようなゲームやワークショップなどのイベント開催がおすすめです。
ここでは、社員向けに実施されたイベント開催事例4選を紹介します。

1. SDGs de 地方創生

「SDGs de 地方創生」は、特定非営利活動法人イシュープラスデザインが提供しているカードゲームです。カードゲームを通じてSDGsについて学べるのが特徴で、公認ファシリテーターへの依頼、事務局への問い合わせ、自らが公認ファシリテーターとなるといった3つの方法で開催できます。
東京海上日動火災保険株式会社では、社内研修として「SDGs de 地方創生公認ファシリテーター養成講座」を開催し、地域の役に立つ視点、スキルを身に付けました。

参考:SDGs de 地方創生
参考:初!社内研修。SDGs de 地方創生公認ファシリテーター養成講座@東京海上日動火災保険株式会社

2. SDGsビジネスゲーム「ワールドリーダーズ」


株式会社IKUSAが提供するSDGsビジネスゲーム「ワールドリーダーズ」は、参加した各チームが、戦略を立ててSDGsビジネスを行い、互いの利益を競うゲームで、チームビルディングとしても活用できるものです。ゲーム性が強く、参加者が主体的にSDGsビジネスを考える内容になっているため、自然とSDGsに興味を持ち、積極的に取り組む姿勢が養えます。
参加者からは「企業にSDGsを浸透させるための良い機会になった」や「事前にSDGsを知らない参加者でも内容を楽しめ、SDGsを知る良いきっかけとなった」などの感想があり、SDGs意識向上に繋がる社員研修としての効果が期待できます。

ワールドリーダーズの詳細はこちら

3. SDGsアウトサイドイン・カードゲーム

「ネクスト・イノベーション!」をテーマに、環境問題や社会課題をビジネスの力で解決し、持続可能な社会の実現を目指すことを学ぶカードゲーム。SDGs初心者の方でもわかりやすい内容で構成されており、カードゲームを通じてビジネスとSDGsの関係を知ることができます。
イベント参加者の中からは、カードゲームを入口に「SDGs Outside-in」の考え方を広めたいと考え、ファシリテーター資格を取得して社内へのSDGs浸透に努めている方も現れています。

参考:SDGsアウトサイドイン体験ワークショップ&養成講座 (outside-in.jp)

4. レゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材を活用した体験ワークショップ

キャリア支援事業やスタートアップ支援事業を行っている KSB(Kochi Startup BASE)は、「SDGsで地域の未来を描く」をテーマとして、レゴ®️ シリアスプレイ®︎メソッドに取り組むワークショップを開催しました。レゴ®シリアスプレイ®メソッドとは、問題解決やビジョン形成・チーム形成などに活用されているプログラムで、レゴブロックを使って研修を行います。
ワークショップを通じて、参加者にSDGsは難しいものではなく身近なものであると認識してもらい、身近なところから取り組みを始めてもらうことが本セミナーの狙いです。

参考:レゴ®シリアスプレイ®メソッドと教材を活用した体験ワークショップ (select-type.com)

まとめ

SDGsを実践している企業は、社員のSDGsの理解度を向上する取り組みを行うことが大切です。自社での研修が難しい場合は、さまざまな企業や団体が提供する研修サービスを活用すると良いでしょう。
また、イベントへの出展や参加に加えて、自社イベントの開催、勉強会などを実施することで、SDGsがより身近なものになり、社員のSDGs意識向上へと繋がるでしょう。

 

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