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【子ども教育】SDGsとは?小学生が興味・関心をもてるイベント例

貧困をなくし、地球環境を守り、すべての人が平和で豊かに生きられるような未来を目指す「SDGs(持続可能な開発目標)」。さまざまな場所で、SDGsを表すカラフルなロゴマークを見かける機会も増えているのではないでしょうか。

2020年からは、学校の新学習指導要領に「SDGs達成の担い手を育成するための教育(ESD)」を推進することが掲げられ、学校におけるSDGs教育の注目度はさらに高まっています。実際に、2021年に栄光ゼミナールが調査した結果によると、子どもに「SDGs に関心をもってほしい」と感じている保護者は 95%以上もいることが明らかになりました。

(出典:小中高生の家庭の SDGs に関する意識調査 |栄光

そんななか、今後はSDGsについて楽しみながら学べる体験型イベントや、ワークショップのニーズも高まっていくと考えられます。

SDGsを達成するためは、大人も子どもも、すべての人が行動を起こす必要があります。SDGsに関するイベントを通じて子どもたちがSDGsに関心をもつことは、行動を起こすための「はじめの一歩」になるでしょう。

今回は、SDGsの概要を簡単にわかりやすく説明し、子ども向けのSDGs教育におすすめのイベント実施例についても紹介します。

株式会社IKUSAは、SDGs関連の取り組みのはじめの一歩を支援しています。

SDGsに関するイベント実施をご検討している方は、ぜひお気軽に問い合わせください。SDGsイベントの相談をする

SDGsとは

SDGs(持続可能な開発目標)とは、貧困や不平等をなくし、地球環境を守り、次の世代が豊かに暮らし続けられるようにするために、世界中が取り組むべき目標です。

SDGsは、20159月に開催された国連サミットにて、150採択されました。

SDGsは、①経済・②社会・③環境の3つを調和させ、すべての国や地域で、弱い立場の人も含めて誰ひとり取り残すことなく、持続可能な世界の実現を目指すために、具体的な17つの目標が掲げられています。

SDGs17目標と「5つのP

SDGsには17もの目標がありますが、以下の5つ(5つのP)に分類することで、捉えやすくなります。

関連記事:「5つのP」とは?SDGsを理解するために役立つ考え方を知っておこう | SDGsコンパス

People(人間)

  • 1 貧困をなくそう
  • 2 飢餓をゼロに
  • 3 すべての人に健康と福祉を
  • 4 質の高い教育をみんなに
  • 5 ジェンダー平等を実現しよう
  • 6 安全な水とトイレを世界中に

Prosperity(豊かさ※)

※繁栄と訳される場合もあります。

  • 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
  • 8 働きがいも経済成長も
  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 10 人や国の不平等をなくそう
  • 11 住み続けられるまちづくりを

Planet(地球)

  • 12 つくる責任 つかう責任
  • 13 気候変動に具体的な対策を
  • 14 海の豊かさを守ろう
  • 15 陸の豊かさも守ろう

Peace(平和)

  • 16 平和と公正をすべての人に
Partnership(パートナーシップ)
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう

 この17つの目標を達成するためには、地球で暮らしているすべての人々が、大人も子どもも含めて行動を起こし、協力して取り組む必要があります。

SDGsの達成期限は2030

SDGsは2030年12月31日を達成期限としています。

国連は、2030年までの10年間を「行動の10年」とし、世界の重要な課題を解決するために、政府や企業、個人を含めたすべての立場の人が、取り組みを加速させなければならないと明言しています。

SDGsの「目標」「ターゲット」「指標」の違い

  • 17の目標:2030年までに達成すべき目標(ゴール)
  • 169のターゲット:目標を具体化した「達成目標」と、「実現のための方法」を表すもの
  • 指標:ターゲットの進捗度を測るもの

SDGsは、経済・社会・環境のすべての課題を同時に解決することを目指しています。

ある目標やターゲットが、別の目標・ターゲットに貢献することもありますが、場合によっては、悪い影響を与えること(トレードオフ)もあるため注意が必要です。

ターゲットの具体例

  • 11(※1):2030年までに、極度の貧困をなくす
  • 1a(※2):開発が遅れる地域への対策のために資金を集める

1:数字で記載されているものは「達成するための具体的な目標」です。

2:アルファベットで記載されているものは「実現するための方法」です。

指標の具体例

  • 1.5.2:全世界のGDPに対する災害による直接的経済損失

※目標1、ターゲット5、指標2

参考:持続可能な開発目標(SDGs)の進捗の測定に用いる指標について|総務省(PDF)

日本におけるSDGs

日本では、2016年に総理を本部長とした「SDGs推進本部」を設置し、2030年までに達成するための取り組みを加速させています。

2016年12月には、SDGs達成に向けて行動するための中長期的な国家戦略として「持続可能な開発目標(SDGs)実施指針」を決定し、17の目標のうち日本が特に力を入れるべき「8つの優先課題」が掲げられました。

8つの優先課題

People (人間)

  • 1 あらゆる人々が活躍する社会・ジェンダー平等の実現
  • 2 健康・長寿の達成

Prosperity (豊かさ)

  • 3 成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーション
  • 4 持続可能で強靱な国土と質の高いインフラの整備

Planet (地球)

  • 5 省・再生可能エネルギー、防災・気候変動対策、循環型社会
  • 6 生物多様性、森林、海洋等の環境の保全

Peace (平和)

  • 7 平和と安全・安心社会の実現

Partnership(パートナーシップ)

  • 8 SDGs実施推進の体制と手段

SDGsアクションプラン

上の8つの優先課題を解決するための具体的な施策をまとめたものが、2017年から毎年発表されている「SDGsアクションプラン」です。ここでは、202212月に決定された「SDGsアクションプラン2022」のなかで掲げられているさまざまな施策から、いくつかの施策をピックアップして紹介します。

People 人間:感染症対策と未来の基盤づくり」におけるアクションの例

  • 子ども中心の行政を確立するための新たな行政組織を 2023 年中に設置することも通じ、子どもの貧困対策など、子どもや子育て世代の視点に立った政策を総合的かつ包括的に推進する。
  • 女性デジタル人材の育成や「生理の貧困」への支援、女性の登用目標達成、女性に対する暴力の根絶など、女性活躍・男女共同参画の取組を推進する。

Prosperity 繁栄:成長と分配の好循環」におけるアクションの例

  • デジタルトランスフォーメーション(DX)やグリーン分野の成長を含めた科学技術立国を推進し、イノベーション力を抜本的に強化する。
  • 地域が抱える、人口減少、高齢化、産業空洞化などの課題を、デジタルの力を活用することによって解決していく。
  • 世界最先端のデジタル基盤の上で、自動配送、ドローン宅配、遠隔医療、教育、防災、リモートワーク、スマート農業などのサービスを実装していく。

Planet 地球:地球の未来への貢献」におけるアクションの例

  • 2050 年カーボンニュートラルの実現に向け、温暖化対策を成長につなげるクリーンエネルギー戦略を策定し、強力に推進していく。
  • 海洋プラスチックごみ対策について、2 月の国連環境総会で国際約束作りの開始を目指す。
  • 再エネ最大限導入のための規制の見直し、及び、クリーンエネルギー分野への大胆な投資を進める。
  • 食品ロス量を 2030 年までに 2000 年度比で半減となる 489 万トンまで低減することを目標に、2020 年 3 月に閣議決定された「食品ロスの削減の推進に関する基本的な方針」に基づく施策の推進なども通じ、持続可能な生産・消費を促進していく。

Peace 平和:普遍的価値の遵守」におけるアクションの例

  • 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のために実施された学校休業や外出自粛等を受け、生活環境が変化し、DV や性暴力、児童相談所における児童虐待の相談対応件数などが増えたことを踏まえ、DV・性暴力対策の強化や、児童虐待や子どもの性被害の防止のための取組を国内実施・国際協力の両面において推進していく。
  • 途上国では、児童労働や強制労働を含む脆弱な労働者の保護に向けてこれまで行った調査に基づき、民間企業や市民社会との連携等を通じて具体的な取組を進めていく。

Partnership パートナーシップ:絆の力を呼び起こす」におけるアクションの例

  • 2023 年の SDGs実施指針改定を念頭に、2022 年中に幅広いステークホルダーとの意見交換を行う。
  • 「日メコンSDGs フォーラム」などを通じて国内外のあらゆる分野の関係者と SDGs 達成に向けた連携を深めていく。

出典:SDGsアクションプラン 2022(PDF)

アクションプランを確認することで、日本政府が現在どのようにSDGs達成に向けて取り組んでいるのかを知ることができます。

アクションプランには、子どもに直接関係する内容も

2022年のアクションプランを見ると、「0 歳から高校 3 年生までの子どもたちに対する給付を通じ、子どもの貧困対策を推進する」ことや、「若年層が利用するさまざまなコミュニケーション手段の活用により、いじめなどの子どもの人権問題への対応を推進する」など、子どもやその家族の視点に立った政策を推進することが明言されています。

「子どもにSDGsを伝えることは難しい」と感じるかもしれませんが、大きな目標に対して日本がどのように取り組んでいるのかを知ることで、子どもにSDGsに興味を持ってもらうためのヒントを得られるかもしれません。

アクションプランに関する資料

資料:SDGsアクションプラン 2022(PDF)

資料:SDGsアクションプラン 2021(PDF)

資料:SDGsアクションプラン 2020(PDF)

資料:SDGsアクションプラン 2019(PDF)

資料:SDGsアクションプラン 2018(PDF)

日本におけるSDGsの達成度

2021年における日本の達成度に関する順位は165ヶ国中18位でした。

以下の表は、各目標の達成度を表しています。日本は「環境」や「ジェンダー」の分野、そして「パートナーシップ」の分野において達成度が低いことがわかります。

出典:2021-sustainable-development-report(PDF)より引用

  • 緑:達成
  • 黄:課題が残っている
  • オレンジ:重要な課題が残っている
  • 赤:主要な課題が残っている
  • 灰色:測定不能

※各目標に記載のある矢印は「前年と比較して改善が見られるかどうか」を示しています。

取り組みが進歩したと評価された点としては、温室効果ガス削減目標が具体的に示されたことや、SDGsが学校教育にも盛り込まれたことなどが挙げられています。

一方で、新型コロナウイルス感染拡大によって、高齢者、女性、子どもといった弱い立場にある人々が取り残されている現状や、それぞれの分野を越えての連携が不足していることなどが課題として挙げられています。

達成度が低い目標の中でも、特に「環境」に関する目標131415は、すべての目標の基盤ともいえるほど重要です。2030年まで10年を切った今、私たち一人ひとりが真剣に取り組んでいかなければなりません。

SDGs教育は「身近な課題に気づくこと」から

SDGsは世界規模の課題であり、日本に住んでいると「自分ごと」として捉えづらい課題も含まれています。SDGsについて子どもに説明しても、「自分には関係ない」と他人ごとになってしまう可能性もあるでしょう。しかし、世界の現状を知ってみると、無関係な人は一人もいないことがわかります。

たとえば、普段食べているチョコレートの原料になるカカオ豆を収穫しているのが、学校に行けずに働いている子どもだったとしたら、どう思うでしょうか? 遠い国の人が捨てたごみが海から日本に流れ着き、海洋汚染につながっているとしたら、どう感じるでしょうか?

このような身近な課題に気づくと、想像力を働かせて「自分が食べているもの、着ている服は誰がつくっているのか?」「食べ残したものはどうなるのか?」など、他の課題に気づくきっかけが生まれるでしょう。そうすることで、「食べ残しをしない」「落ちているゴミ拾う」といったアクションを起こすことにつながります。

SDGs教育に関するイベント例

SDGs教育では、座学として学ぶだけでなく、体験を通じて課題を身近に感じられるようにすることが効果的です。体験型のイベントでは、身近な例から、地球規模の課題を自分ごととして捉えるきっかけを作ることができます。

ここでは、株式会社IKUSAの体験型ワークショップ「SDGsアドベンチャー」を紹介します。

ワークショップは、「体験型講座」、「グループ学習」ともいわれ、座学として耳で聞いて学ぶより、自分で動き、五感を働かせることで、学びや気づきが定着しやすくなります。また、より主体的に学びやすいため、自分ごととして捉えやすくなる点も特徴です。

【体験型ワークショップ】SDGsアドベンチャー

SDGsアドベンチャーは、ロゼットブローチ製作などを行い、SDGsについて体験しながら学び、気づきを得られる体験型ワークショップサービスです。SDGsをテーマに据え、SDGsの各目標を達成するために必要なことを楽しく学べるように開発されました。

子どもだけでなく、大人も一緒に楽しめるワークショップである点が特徴で、子どもと一緒になって考えながら取り組めるため、親子・家族連れを対象とした自治体・商業施設でのイベントや、福利厚生を含む企業の社内イベントなどにも最適です。

また、十分に間隔をあけて行えるため、3密を避け、感染対策を徹底しながら行うこともできます。

ワークショップの例

ワークショップは、1つあたり515分程度で行えます。

  • ポイポイ島:分別したゴミが新しいものに生まれ変わる過程から、ごみの分別・再利用について知ることができます。
  • つみつみ島:仲間と協力してブロックを組み合わせていく過程で、協力すること(パートナーシップ)の大切さを知るきっかけをつくります。
  • ロゼット島:ペットボトルのキャップからロゼットブローチを作る過程で、普段は捨てているゴミを自分たちで再利用する方法を知ることができます。
  • フィッシング島:魚を釣るワークショップを通じて、海の生物の多様性・海の環境を知るきっかけをつくります。
  • フェアトレード島:迷路を進みながらフェアトレードマークを探す過程で、マークを覚え、世界の貧困状況を知るきっかけをつくります。

SDGsアドベンチャーの世界観

SDGsアドベンチャーは、島での冒険をテーマに、子どもも楽しく学べるように設計されています。好きなモノで溢れ、自由に遊べる世界「ハッピーワールド」で、世界のどこかの島にある「誰とでも友だちになれるカケラ」を探し、世界に1つだけの宝物を見つける冒険です。冒険のなかで「その島にいる人は、本当に幸せで自由なのか?」という疑問を通じて、世界の現状を知るきっかけとなります。

SDGsアドベンチャーの企画・運営

企画から運営まで株式会社IKUSAが一貫してサポートします。株式会社IKUSAは、世界観を重視したサービスを開発し、年間1,000件以上のオンライン・オフライン・ハイブリットイベントを実施しています。

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まとめ

学校の新学習指導要領に「SDGs達成の担い手を育成するための教育(ESD)」を推進することが掲げられるなど、SDGs教育の注目度は急速に高まっています。

SDGs教育」と聞くと難しく感じますが、子どもが楽しみながら体験することで、世界の課題をより身近に感じることができ、「もっと知りたい!」「自分にできることは何だろう」と考えるきっかけを作れるかもしれません。

SDGsに関連するイベント実施をご検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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SDGsコンパス編集部

この記事を書いた人

SDGsコンパス編集部

SDGsコンパスは、SDGsに踏み出したい企業や自治体様の「はじめの一歩」を後押しするメディアです。SDGsの目標やSDGsの導入方法などのお役立ち情報を発信していきます。

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