社会

世界における差別の歴史について解説

この世界には、「人種」や「民族」、「文化」「歴史」「肌の色」「性別」などといった、さまざまな違いを有する人々が暮らしています。しかし、このような互いの違いを認められず、マイノリティである人への偏見や差別などの人権侵害行為が大きな問題となっています。

差別は必ずなくさなければならない課題です。少しずつ改善はしているものの、まだまだ差別を受けている人々が残されており、一人ひとりが差別問題を理解し、解消に向けた行動を起こす必要があります。

本記事では、差別問題についての理解を深めるために、どのような差別が世界で行われてきたのか、その歴史や現状について解説します

 

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世界で行われてきた差別行為

すべての人は、幸福に暮らす権利を生まれたときから持っており、その権利を侵害することは許されません。しかし、「人種」や「性別」などの違いを理由とした差別行為は歴史的に繰り返されており、不平等な扱いを受けている人々が未だに存在しています。

人種差別の歴史

人種の違いを理由とした差別の歴史は古く、植民地支配が始まる前から行われていました。また、人種差別問題は、アフリカやアジアなどの途上国だけの問題ではなく、アメリカやヨーロッパなどの先進国においても、今もなお解決すべき社会的課題として挙げられています。

参考:繰り返される黒人暴行死 差別の歴史が怒り生む: 日本経済新聞 (nikkei.com)

奴隷貿易

15世紀から19世紀半ばまでの長期にわたり、アフリカの人々を奴隷として連れ出す「奴隷貿易」が行われていました。当時、アメリカ大陸を植民地としたヨーロッパの国々が、アフリカに暮らす人々を黒人奴隷として、労働力の不足しているアメリカ大陸に連れ出し、労働を強いていました。

参考:アフリカの歴史 奴隷貿易 | NHK for School

アパルトヘイト

アパルトヘイトとは、白人政府による白人社会のために行われた人種差別政策です。当時の南アフリカ政府は、「人種ごとの分離発展のため」といった理由から、「公共施設利用の区別」や「異人種間での婚姻禁止」など、さまざまな人種差別的な法律を制定しており、国際社会からは「人類の人類に対する犯罪」との厳しい非難を受けました。

参考:外務省: わかる!国際情勢 躍進する南アフリカ~途上国のリーダーとして (mofa.go.jp)

ホロコースト

「ホロコースト」とは、ギリシャ語の「焼かれたいけにえ」を語源とする言葉で、ナチス政権によって行われたユダヤ人への迫害・虐殺行為を指します。当時のドイツ政府は、ドイツ人を「優れた人種」、ユダヤ人を「劣った人種」とみなし、およそ600万人ものユダヤ人が、この人種差別行為による被害を受けました。

参考:ホロコーストについて | ホロコースト百科事典 (ushmm.org)

ルワンダ大虐殺

1994年、アフリカ大陸中央部に位置するルワンダでは、「ルワンダ大虐殺」と呼ばれる大虐殺が行われました。当時のルワンダでは多数派のフツ族が政権を握っており、少数派のツチ族との対立によって内戦が勃発。その中で、多くのツチ族だけでなくフツ族穏健派までが犠牲となりました。

参考:ルワンダ : 内閣府国際平和協力本部事務局(PKO) – 内閣府 (cao.go.jp)

ジョージ・フロイドさん暴行死事件

2020年、アメリカのミネソタ州ミネアポリスで、黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警察官に暴行を受け死亡しました。アフリカ系アメリカ人に対する白人警察官の暴行は、いまでもアメリカ各地で起きており、大きな問題となっています。これをきっかけに世界中で、このような黒人への人種差別的行為に対して「Black Lives Matter」と呼ばれる抗議活動が行われました。

参考:“なぜ傍観したのか?”フロイドさん事件 知られざる差別の構図 | NHK | WEB特集

女性差別の歴史

男女の不平等は古くから存在しており、さまざまな差別問題が現在も続いています。男女不平等の問題も、途上国・先進国共に抱えている社会的課題であり、必ず解決しなければなりません。

女性の人身売買と性的搾取

2014年に確認された人身売買の被害者は1万7,752人にも上り、その約7割を女性が占めています。人身売買の被害者は主に女性であることは変わっていませんが、男性が被害にあうケースも増加傾向です。また、貧困国では、稼げる方法があると女性を騙し、売春宿に売り飛ばすなどといった性的搾取が行われ続けています。

参考:子どもの人身売買 | 子どもの保護 | ユニセフの主な活動分野 | 日本ユニセフ協会 (unicef.or.jp)

児童婚

児童婚とは、18歳未満での婚姻、またそれに相当する状態にあることです。児童婚は、子どもの権利を侵害する行為であり、特に女性には「妊娠による死亡リスク」や「暴力」「虐待」「搾取」など、さまざまな被害が及んでいます。

参考:児童婚 | 子どもの保護 | ユニセフの主な活動分野 | 日本ユニセフ協会 (unicef.or.jp)

賃金格差

先進国においては、「男女の賃金格差」が女性に対する差別行為であるとして問題になっています。男性フルタイム労働者の賃金の中央値を100と考えると、女性の中央値は、OECD諸国の平均値で88.4と賃金格差が生まれています。

参考:2-12図 男女間賃金格差の国際比較 | 内閣府男女共同参画局 (gender.go.jp)

 

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差別問題解消に向けた取り組みの歴史

差別問題を解消するための取り組みは、さまざまな国や国際機関によって行われてきました。ここでは、歴史的にどのような取り組みがなされてきたのかを紹介します。

世界人権宣言

1948年、国連は「すべての人民とすべての国とが達成すべき共通の基準」を示した、「世界人権宣言」を採択しました。世界人権宣言とは、基本的人権の尊重の原則を定めたもの。世界で初めて人権の保障を記した画期的な取り組みといわれています。

さらに、国連はこの世界人権宣言に関連する条約として、以下の2つを制定しています。

  • 「経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約(A規約)」
  • 「市民的及び政治的権利に関する国際規約(B規約)」

本来、宣言自体には法的な規制はありませんが、この2つの国際人権条約を制定することで、各国が世界人権宣言によって定めた人権を保護するよう法的な拘束力を持たせています

参考:法務省:世界人権宣言 (moj.go.jp)

人種差別撤廃条約

1965年、国連は「あらゆる形態の人種差別撤廃に関する国際条約(人種差別撤廃条約)」を採択しました。締約国は、人種差別に対して防止策や処罰を行うための措置を取ることを義務付けられています。また、人種差別撤廃条約以降も、人種差別に対する計画や宣言が採択されており、国連は人種差別問題解消に向けて、さまざまな取り組みの実施を続けています

参考:外務省人種差別撤廃条約Q&A (mofa.go.jp)

UN Women(国連女性機関)の設置

UN Women」とは、2010年に国連によって設立された機関です。ジェンダー平等の実現を目標にしており、女性が政治や公的な活動などに平等に参加できる社会の実現に向けて取り組みを実施しています。「UN Women」が特に優先して行っている活動は、以下の5つです。

  • 女性のリーダーシップの向上と参画の増加
  • 女性に対する暴力の撤廃
  • 平和と安全保障のあらゆる局面における女性の関与
  • 女性の経済的エンパワーメントの推進
  • 国家の開発計画と予算におけるジェンダー平等の反映

UN Women」が取り組むジェンダー平等の実現は、女性の人権を守るためだけでなく、社会や経済の発展にも大きく関わる取り組みです。

参考:UN Womenについて | UN Women – 日本事務所

ミレニアム開発目標「MDGs」と持続可能な開発目標「SDGs

国連では、よりよい社会を実現するために、国際社会全体での取り組みとして「MDGs」を採択しました。その後、一定の効果を上げた「MDGs」の内容は、目指すべき社会に向けての目標を、より細分化した「SDGs」に引き継がれており、現在も多くの国や団体、企業、個人に至るまでが、さまざまな取り組みを行っています。

ミレニアム開発目標「MDGs」とは

2000年に開催された国連ミレニアム・サミットにて採択された国連ミレニアム宣言をまとめたもので、2015年までに達成すべき8つの目標を設定しています。各国での、格差や差別を撲滅することも「MDGs」の目標のひとつです。

持続可能な開発目標「SDGs」とは

2030年までに、持続可能でよりよい世界の実現を目指すための国際目標で、7つの目標と169のターゲットから構成されています。SDGsは、「誰一人取り残さない(leave no one behind)」をテーマに掲げており、差別の撲滅にも大きく関係している取り組みです。特に、下記の目標が、差別問題の解消に深く関連しています。

  • 目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
  • 目標10「人や国の不平等をなくそう」

差別問題の解消は、持続可能な社会の実現に不可欠であり、一人ひとりが目標達成に向けた取り組みを始める必要があります。

参考:(ODA) ミレニアム開発目標(MDGs) | 外務省 (mofa.go.jp)

SDGsとは

 

SDGs研修・体験型SDGsイベント

SDGs研修】ワールドリーダーズ(企業・労働組合向け)

 

概要

  • SDGs社会に合わせた企業経営の疑似体験ができるSDGsビジネスゲーム
  • 各チームが1つの企業として戦略を立てて交渉し、労働力や資金を使って利益最大化を目指す
  • オプションとして「SDGsマッピング」を行うことで学びの定着・自分ごと化

特徴

  • 自分達の利益を追求しつつも、世界の環境・社会・経済も気にしなければならず、ビジネス視点からSDGsを感じ、考えることができる
  • チームで戦略を練り様々な可能性を話し合う必要があるため、深いチームビルディングに繋がる
  • 様々な選択肢の中から取捨選択して最適解を導く考え方を身につけることができる

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【親子参加型職業体験イベント】キッズタウンビルダーズ(商業施設・企業・労働組合向け)

概要

  • 体験を通じてSDGs目標の「質の高い教育」を学べる親子参加型ワークショップ
  • 子どもが楽しみながらも本気で学べる、複数の職業体験を実施
  • 会議室やホールなど企業様のイベントとしても開催可能

特徴

  • あえて「映える」職業ではなくありふれた職業を選定している
  • 合計で就業人口の7割を占める上位5つの職業をピックアップし、本質的な学びが得られる職業体験
  • ファミリーが高い関心を持つテーマ性のあるイベントで集客・施設周遊を促進

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【親子・子ども向け地域イベント】SDGsアドベンチャー(商業施設・自治体向け)

概要

  • 体験を通じてSDGsを学べる親子・子ども向けワークショップ
  • 子どもが本気で楽しめる複数の体験型アクティビティを実施
  • すべてクリアした方にSDGs缶バッチをプレゼント

特徴

  • ハッピーワールドの世界観を演出することで参加者が没入感をもって取り組める
  • 海の環境やゴミの分別・再利用など、参加者は身近なことからSDGsを学べる
  • ファミリーが高い関心を持つテーマ性のあるイベントで集客・施設周遊を促進

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まとめ

人種や性別の違いによる差別行為は、現在もなお続いている非常に深刻な問題であり、必ず解消しなければなりません。差別の歴史は古くから続いており、「正しく理解されていない」ことが差別行為がなくならない大きな原因のひとつといえるでしょう。さまざまな国や国際機関が差別解消に向けた取り組みを実施していますが、根本的に問題を解決するためには、個人の意識を変えていく必要があります。

私たち一人ひとりが、差別の歴史について正しく学び、人それぞれの違った部分に対する理解を深めていくことが、差別問題解消へと繋がる第一歩となるでしょう。

 

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