SDGs関連のボランティア活動・団体20選!気になるところに参加してみよう
SDGsに関するボランティア活動はさまざまありますが、具体的にどのようなものなのか知りたい方もいるのではないでしょうか。
今回は、SDGs関連のボランティア活動や、実際に活動している団体について紹介します。
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目次
そもそもSDGsとは?
SDGs(持続可能な開発目標)は、国連ミレニアム開発目標の後継として、2030年を達成期限とした国際的な目標です。17の目標があり、経済、社会、環境のバランスを保つための目標が掲げられています。
SDGsを達成するためには、国だけではなく、企業や個人も取り組む必要があります。実際に、学校教育においてもSDGsへの取り組みを意識したテーマが取り上げられる機会が増えています。未来に大きく影響する目標であるからこそ、大人から子どもまでSDGsについて知っておく必要があるのです。
SDGsの概要について、こちらで詳しく説明しています。ぜひ参考にご覧ください。
SDGsとは
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SDGsの目標達成にはボランティアの存在が不可欠
SDGsは、1つの国や組織だけが取り組んでも達成できないものです。上記の項目で述べたように一人ひとりの協力が求められます。
SDGsの目標の17番目には「パートナーシップで目標を達成しよう」というものがあります。これは全目標を達成するために国・自治体・企業・個人などが、国や立場を問わずに知恵や情報を持ち寄って協力する必要があるというものです。
また、国連による「ポスト2015の持続可能な開発アジェンダ」では、ボランティア活動がSDGsのための強力で横断的な実施手段であると強調されています。これはボランティアの存在が必要不可欠であるということであり、国や企業による取り組みだけでなく、個人の活動もSDGsの目標を達成に欠かせないことを伝えています。
SDGsにつながるボランティア活動7選
上記で述べたように、SDGsの目標を達成するためにはボランティア活動が欠かせません。では、具体的にどのようなボランティア活動がSDGsにつながるのでしょうか。
1. こども食堂
こども食堂とは、子どもが無料もしくは低価格で食事をすることのできる場所のことで、全国各地に開設されています。
【当てはまるSDGsの目標】
- 目標1「貧困をなくそう」
- 目標2「飢餓をゼロに」
こども食堂の目的は上記目標の達成だけではなく、子どもが1人で食事をする状況を無くすため、さらに地域内での交流を促すためなどの目的もあります。
こども食堂をボランティアとして手伝いたい場合は、「こども食堂ネットワーク」を活用してみましょう。「肉や魚が足りていない」「お米が足りていない」「ボランティアスタッフが足りていない」など、こども食堂ごとのニーズがわかるため、自分が協力できそうなものを見つけ、それぞれの食堂に連絡することでボランティアとして力になることができます。
参照:こども食堂ネットワーク
2. フードバンク
アメリカで誕生したボランティア活動であるフードバンクは、家庭や企業で余ってしまった未使用の食料品や飲料を寄付によって集め、福祉施設といったところへ届ける取り組みのことを指します。
地方自治体やNPO法人などで取り組まれているフードバンク。自分の住んでいる地域にフードバンクがあるかどうか、調べることから始めてみてはいかがでしょうか。
【当てはまるSDGsの目標】
- 目標1「貧困をなくそう」
- 目標2「飢餓をゼロに」
- 目標12「つくる責任 つかう責任」
3. 海外ボランティア活動
特に、アフリカや東南アジアなどには、日本よりも緊急に解決すべき貧困問題や経済問題などを抱えている地域があります。そのため、海外ボランティア活動に参加して現地の人々をサポートすることがSDGsに大きく貢献します。
後述するボランティア団体から、海外ボランティアに対応している団体のホームページを見てみることから始めましょう。
【当てはまるSDGsの目標】
- 目標1「貧困をなくそう」
- 目標2「飢餓をゼロに」
- 目標3「すべての人に健康と福祉を」
- 目標4「質の高い教育をみんなに」
4. 物資の寄付
食料品や飲料だけではなく、衣類や日用品などの寄付もSDGsにつながります。日本国内だけではなく世界各国の施設や団体に送られます。
自分では使わないものをすぐ捨てるのではなく、どこかに寄付できるところがないか探してみましょう。
【当てはまるSDGsの目標】
- 目標1「貧困をなくそう」
- 目標12「つくる責任 つかう責任」
5. 子どもへの学習支援
子どもへの学習支援は、教育における格差の解消に大きく貢献するため、SDGsにつながります。フリースクールや、地域の学習支援教室では、学習支援ボランティアを募集している場合もあります。
子どもたちへの支援に取り組みたい方は、探してみてはいかがでしょうか。
【当てはまるSDGsの目標】
- 目標4「質の高い教育をみんなに」
- 目標10「人や国の不平等をなくそう」
6. 清掃活動
【当てはまるSDGsの目標】
- 目標6「安全な水とトイレを世界中に」
- 目標14「海の豊かさを守ろう」
- 目標15「陸の豊かさも守ろう」
清掃活動は個人でもすぐに始めやすいボランティア活動の1つです。
SDGsの17目標のうち、環境に関する上記の目標は、すべてのベースとなる特に重要な目標です。しかし、残念ながら日本では環境における取り組みが遅れているのが現状です。
団体に参加しなくても、家の周りや公園、海岸を清掃することはとても意義のある行動です。また、SNSで活動内容を紹介することも、SDGsにつながります。
7. 災害ボランティア活動
【当てはまるSDGsの目標】
- 目標11「住み続けられるまちづくりを」
SDGsの目標11では、自然災害からしなやかに復興する力を指す 「レジリエンス」を高めることが掲げられています。そのため、地震や台風、津波といった災害が発生した現地に駆けつけ、復興や被災者を支援するボランティア活動も、SDGsの達成に大きく貢献します。
日本は災害が多い国だからこそ、住み続けられるまちづくりのために、私たち一人ひとりが協力することが大切です。
SDGsに関連したボランティア活動をおこなう団体
具体的なボランティア活動を知るために、主な活動をしている団体を紹介します。
現在もボランティアを募集している団体もあるため、気になるところがあれば一度問い合わせてみるとよいでしょう。
一般社団法人 プロギングジャパン
一般社団法人のプロギングジャパンは唯一無二の「SDGsスポーツ」である「プロギング」を取り入れたボランティア活動をしています。
ジョギングしながらゴミ拾いができるため、楽しみながらSDGsに取り組みたい方にはぴったりではないでしょうか。
公式サイトでは、参加者を募集しているプロギングを掲載しています。気になる方は、開催場所や開催日などをチェックして参加してみましょう。
認定NPO法人 ポケットサポート
認定NPO法人のポケットサポートは、病気を抱える子どもの学習支援を行っています。
病気を抱える子どもも希望を持って自分らしく暮らせる社会を目指して取り組んでおり、相互交流支援や啓発活動なども実施しています。
また、ポケットサポートではメールマガジンを配信しています。最新情報を確認できるため、気になる方は登録してみてはどうでしょうか。
NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ
NPO法人の全国こども食堂支援センター・むすびえは、「こども食堂」の支援をしている団体です。
漫画や動画などによる啓発活動も実施しており、子ども食堂がどのようなものなのかを知らない方でも公式サイトにアクセスし、解説をみれば理解できるようになっています。
この団体の活動には、ライオン株式会社や三菱商事株式会社、株式会社ファミリーマートなどの多くの有名企業が応援しています。
特定非営利活動法人 セカンドハーベスト・ジャパン
特定非営利活動法人のセカンドハーベスト・ジャパンは、日本初のフードバンクです。
ボランティアとして参加するだけではなく、お金や食べ物の寄付も可能であることから、自分にあった支援方法でこの活動に参加することができます。
また、企業としてセカンドハーベスト・ジャパンを支援することも可能です。実際に、株式会社セブン&アイ・フードシステムズや日本たばこ産業株式会社、コストコホールセールジャパン株式会社などがスポンサーおよび協賛企業となっています。
認定NPO法人 フードバンク関西
関西でフードバンクをしている団体である認定NPO法人のフードバンク関西は、「誰もが食べ物を得られる社会」を目指して活動しています。
こちらもお金や食べ物の寄付が可能。集めたものは、児童養護施設やDVシェルター、炊き出し団体などに届けられています。
NPO法人 Pista
NPO法人のPistaでは、「こども食堂」や発達障がいの子どもの居場所づくりなどに取り組んでいます。特に発達障害の子どもの居場所づくりでは、専門家による発達障害の正しい知識を普及するための講演会や座談会などを実施しています。
2021年11月現在、NPO法人のPistaはこども食堂でのボランティアを募集しています。気になる方は、まず見学してみてはいかがでしょうか。
NPO法人 キッズドア
NPO法人のキッズドアは、子どもをめぐる社会課題に取り組む団体です。2007年に活動を開始し、すべての子どもが夢や希望を持てる社会を目指すために無料学習塾の運営や居場所支援などを実施しています。
現在では新型コロナウイルスの流行によって苦境に立たされている子育て環境を背景に、「コロナに負けるな!プロジェクト」を実施。これまでのノウハウを活用して子どもや保護者を守るための取り組みを行っています。
公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
公益社団法人のセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、国連にも承認されている子どもたちのための民間国際援助団体です。メディアでも名前の取り上げられている団体であるため、名前を聞いたことある方も多いでしょう。
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの取り組みは幅広く、人道支援や教育、子どもの保護などに取り組んでいます。セーブ・ザ・チルドレン全体としては日本を含めた世界約120カ国で4,480万人を超える子どもを支援してきた実績を持っています。
一般社団法人 ボランティアプラットフォーム
一般社団法人のボランティアプラットフォームは、日本最大級のSDGs総合プラットフォームを展開しています。中学生から社会人まで幅広い方を対象に、SDGsに関する研修やボランティア活動、SNSコミュニティなどのサービスを提供しています。
海外ボランティア活動にも対応しており、日本以外の場所でボランティア活動をしてみたい方にもおすすめです。
特定非営利活動法人 NICE
特定非営利活動法人のNICEは、国際ワークショップを実施している団体です。国際ワークショップとは、世界の仲間と一緒に地域のために動く合宿型ボランティア活動のことであり、海外ボランティア活動に参加してみたい方におすすめです。
国内でのボランティア活動も行っており、週末だけの短期的なものから長期的なものまで活動状況や形態はさまざま。オンラインでできるボランティア活動もあるため、ボランティア活動をする現地に行けない場合でも協力できます。
特定非営利活動法人 LOOB JAPAN
特定非営利活動法人のLOOB JAPANは、フィリピンでのボランティア活動を行っている団体です。コロナ対策支援やフェアトレード事業などの一方で、オンラインでのワークショップや英語研修なども用意。ボランティア活動とは別にSDGsに関することを自宅で学べます。
国際協力団体 グローリアセブ
国際協力団体のグローリアセブは、セブ島でのボランティア活動を行っています。短期の海外ボランティアを大学生や社会人を対象として募集しています。日本人スタッフが同行することもあり、初めての海外ボランティア活動でも安心できるでしょう。
また、フィリピンの小学校におけるインターンシップや幼稚園・保育園ボランティア活動などもしています。
国際協力機構
独立行政法人国際協力機構(JICA)では、海外協力隊として参加して海外における課題を解決するための支援をします。
現地の人々と生活しながらボランティア活動をするため、ただボランティア活動をするだけではなく現地の生活や文化などを感じながら支援できます。
公式サイトでは帰国後のキャリアに関することも紹介されているため、気になる場合は確認してみましょう。
国連WFP協会
国連WFP協会は、世界の食糧問題や飢餓問題に取り組む国連の団体です。学校給食の支援や災害に強い地域社会の構築などに取り組んでいます。
国連WFP協会では、各種イベントや事務作業のボランティアを募集しています。以下の条件をすべてクリアしていれば参加できます。
- 18歳以上(高校生不可)
- 首都圏に住んでいる方(横浜や東京での活動に参加可能な方)
- メールでやり取りできる方(PCメール推奨)
各大学のボランティアサークルやSDGsサークル
大学生の場合は、各大学のボランティアサークルやSDGsサークルに入って活動する方法もあります。
具体的な内容はサークルによって異なるため、入る前にどのような取り組みをしているのかを確認しておきましょう。
例えば、美作大学の食品ロス削減サークルでは、フードバンクやフードドライブを実施しています。
参照:食品ロス削減活動|地域連携|外部連携|美作大学・美作大学短期大学部
ボランティア活動を始める方法
SDGsに関するボランティア活動をしている団体は多いですが、どう始めればよいのかわからない方もいるのではないでしょうか。そこで最後の項目では、ボランティア活動を始める際にチェックしておきたいところを紹介します。
ボランティア募集サイト
さまざまなボランティアの情報から探したい場合には、ボランティア募集サイトをチェックしてみましょう。主なサイトとして、「activo」や「プロボネット」などが挙げられます。
「どうやって力になれるか分からない」といった場合は、これらのサイトから情報を集めるところから始めてみるとよいでしょう。
自治体のボランティアセンター
各自治体によってはボランティアセンターを設置している場合があります。
地域の活動に関わりたいのであれば、自治体が設けているボランティアセンターに足を運んでどのような募集案件があるのか聞いてみるとよいでしょう。
大学のボランティアセンター
大学のボランティアセンターで聞いてみるのもおすすめです。大学のボランティアセンターでは、学生向けのボランティアが用意されています。
例えば、明治学院大学のボランティアセンターでは、動画にてボランティアセンターがどのような施設なのか紹介しています。このような動画を参考にしてみるのもおすすめです。
イベントに参加してみる
SDGsに関するイベントに参加することで、ボランティア活動にも参加できる可能性もあります。たとえ参加できなくても、SDGsの情報を収集する場として活用できます。
一例として、専門家による講演会イベントや、お笑い芸人などのゲストによる楽しく学べるイベントなど、さまざまなものが開催されています。身近なところでイベントが開催されていないか探してみましょう。
SDGs研修・体験型SDGsイベント
【SDGs研修】ワールドリーダーズ(企業・労働組合向け)
概要
- SDGs社会に合わせた企業経営の疑似体験ができるSDGsビジネスゲーム
- 各チームが1つの企業として戦略を立てて交渉し、労働力や資金を使って利益最大化を目指す
- オプションとして「SDGsマッピング」を行うことで学びの定着・自分ごと化
特徴
- 自分達の利益を追求しつつも、世界の環境・社会・経済も気にしなければならず、ビジネス視点からSDGsを感じ、考えることができる
- チームで戦略を練り様々な可能性を話し合う必要があるため、深いチームビルディングに繋がる
- 様々な選択肢の中から取捨選択して最適解を導く考え方を身につけることができる
【親子・子ども向け地域イベント】SDGsアドベンチャー(商業施設・自治体向け)
概要
- 体験を通じてSDGsを学べる親子・子ども向けワークショップ
- 子どもが本気で楽しめる複数の体験型アクティビティを実施
- すべてクリアした方にSDGs缶バッチをプレゼント
特徴
- ハッピーワールドの世界観を演出することで参加者が没入感をもって取り組める
- 海の環境やゴミの分別・再利用など、参加者は身近なことからSDGsを学べる
- ファミリーが高い関心を持つテーマ性のあるイベントで集客・施設周遊を促進
まとめ
紹介してきたように、SDGsに関するボランティア活動はさまざまあり、参加しやすいものも数多く存在します。
まずは、自分の関心があるSDGsの目標や、参加したいボランティア活動を探してみましょう。募集サイトやボランティアセンターなどを活用することで効率よくボランティアを見つけることができます。
SDGsをきっかけに地域活性化「SDGsのイベント事例集」をご紹介!
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この記事を書いた人
SDGsコンパス編集部
SDGsコンパスは、SDGsに踏み出したい企業や自治体様の「はじめの一歩」を後押しするメディアです。SDGsの目標やSDGsの導入方法などのお役立ち情報を発信していきます。