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サステナブルとは?SDGsとの関係性や企業の取り組みを紹介

サステナブルは、「持続可能な」「維持できる」などの意味を持つ言葉です。近年では、世界が直面している環境問題などを踏まえて、持続可能な環境を広く求める概念として使用されています。

本記事では、SDGsとサステナブルの関係性や、身近なサステナブルの例、SDGsと関係の深いESG投資やCSRについて解説します。また、企業における「サステナビリティ経営」の取り組み事例も併せて紹介します。

 

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サステナブルとは?

「サステナブル(Sustainable)」とは、「持続可能な」「維持できる」「続けていける」などの意味を持つ言葉です。近年では、環境破壊や天然資源の枯渇といった地球上の環境問題を踏まえ、持続可能な状況を広く求める概念として使用されています。

また、持続可能な社会を目指す「SDGs(持続可能な開発目標)」が2030年に向けた世界共通の目標となったことで、サステナブルはますます注目されてます。持続可能な社会(サステナブルな社会)とは、地球環境を壊さず、限りある資源を使いすぎず、未来の世代にも今と同じ資源や環境を使える状態で残すことによって、私たち人間が今後も地球上でずっと生活をし続けていける社会のことを指します。

なお、「サステナビリティ(sustainability):持続可能性」は、サステナブルの名詞形で、同じ意味を持つ言葉です。

サステナブルな社会を目指すべき理由

なぜ私たちは、サステナブルな社会の実現を目指す必要があるのでしょうか。その大きな理由の一つが、地球環境における問題です。

近年、工業化の進展や人間生活の近代化に科学技術が使われていることなどにより、大気中の温室効果ガスの濃度が上昇し、地球温暖化や気候変動などの深刻な環境被害が地球上で起こっています。

気象庁の調べによると、世界の平均気温は年々上昇傾向にあり、1891年の統計開始以降、100年あたり0.72℃の割合で上昇していることがわかっています。また、2014年から2020年までの平均気温の値が、過去の統計値を退けて上位7番目までを占めている状況です。

出典:気象庁(世界の年平均気温)※細線(黒):各年の平均気温の基準値からの偏差、太線(青):偏差の5年移動平均値、直線(赤):長期変化傾向。基準値は1991〜2020年の30年平均値

地球環境の破壊が進むと、以下のように、私たちの生活に大きな影響が出る可能性があります。

  • 自然災害(高潮や洪水、海面上昇など)による健康被害
  • 異常気象や自然災害によるインフラ機能の停止
  • 熱中症による死亡や疾病
  • 気温上昇や干ばつによる食糧不足

これらのリスクを抑え、安心して暮らせる社会を実現するためにも、サステナブルへの取り組みが不可欠なのです。

また、環境問題以外にも、誰もが地球上で安心して生活を続けられるような「サステナブルな社会」を目指すには、先進国と途上国の経済・社会格差の問題や、人権・教育・ジェンダーなどの問題も解決しなければなりません。

 

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身近なサステナブルの例

私たちの身近な生活のなかにあるサステナブルな例を紹介します。

サステナブルファッション

私たちの生活に衣類は必要不可欠であり、最近では、流行のファッションを取り入れた衣類をリーズナブルな価格で購入できる店も増えました。しかし、それらを手がけるファッション産業は、製造に必要なエネルギーの使用量や製品そのもののライフサイクルの短さなどから、「環境への負荷」が非常に大きい産業と指摘されています。

例えば衣服の製造プロセスでは、代表的な温室効果ガスであるCO2が排出されたり、原料となる植物の栽培や染色などで大量の水が使われたり、生地の廃棄物などが出たりと、衣服一着を作るには様々な資源が必要です。

人々の流行ファッションのニーズに合わせた衣類の大量生産・大量消費により、衣服の生産過程による環境負荷は大きくなっていることから、衣類の生産から着用、廃棄に至るまでの環境負荷を考慮した「サステナブル(持続可能な)ファッション」への取り組みが広がっています。

生産過程におけるCO2などの温室効果ガスの排出量を抑えて作られた衣類や、再生資源を元に作られた衣類などが開発され、地球環境への負荷が低い「サステナブルファッション」として注目を集めています。

出典:サステナブルファッション│環境省

サステナブルフード

世界的な人口増加によって、食糧の供給が危ぶまれています。また、経済発展によって人々の所得が向上していることで、食品(特に肉類)の需要は今後さらに増加することが見込まれています。肉類は、需要が高まっている一方で、水や穀物などの資源を多く消費し、環境負荷が高いことが指摘されています。

そんななか、注目を集めているのが「サステナブルフード」です。サステナブルフードとは、食品の生産加工・流通・処理に至るまでのそれぞれの過程において、従来の食品よりも環境に配慮されている食品を指します。また、持続的に得られる食料を開発する活動もサステナブルフードの取り組みの一つとして捉えられています。

例として、牛や豚などの畜産と比較して、土地利用・水利用・資源消費・炭素排出などの環境負荷を抑えた生産が可能になる植物肉、培養肉などの代替肉が、食品ロス問題の解決に向けたサステナブルフードの一つとして期待されています。

出典:食に対する新しい価値観が広がる環境負荷の低い「サステナブルフード」の可能性│ダイヤモンド・オンライン

サステナブルな暮らし(生活)

サステナブルファッションやサステナブルフードなどを選んで購入し、環境問題に配慮した生活を送ることは「サステナブルな暮らし」と呼ばれます。サステナブルな暮らしを実践することは、持続可能な社会の実現に貢献できるでしょう。

例えば、家庭ゴミの再利用や食品ロスを出さないように無駄なものの購入は控える、環境に配慮した製品を選んで購入する、知人と物をシェアするなどは、気軽に実践できるサステナブルな暮らしの一例です。

出典:SDGsを実践するための暮らしのヒント│環境省(PDF)

SDGsとサステナブルの関係

ここからは、サステナブルとSDGsの関係性について、SDGsが採択された経緯を踏まえて解説します。

SDGsとは、20159月に開催された国連サミットにおいて、国連加盟国である193ヶ国の首脳によって全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた目標です。

SDGsは、貧困や飢餓、環境問題、経済成長、ジェンダーなどの幅広い課題が網羅された17の目標と169のターゲットから構成され、「地球上の誰一人取り残さない」ことを掲げ、2030年までの目標達成を目指しています。

SDGsの「S」は「サステナブル(Sustainable)」を意味し、サステナブル(持続可能な)な社会を作り上げることは、SDGsの掲げる「誰一人取り残さない社会の実現」への目標達成に繋がります。以下の記事で、SDGsをより詳しく解説しています。

出典:SDGsとは?|JAPAN SDGs Action Platform|外務省

「持続可能な開発(サステナブル)」の概念の登場

「サステナブル」の概念が登場したのは、1984年に国連総会決議に基づいて設立された世界委員会「環境と開発に関する世界委員会(国連環境特別委員会・ブルントラント委員会)」が1987年に公表した報告書「Our Common Future」です。

Our Common Future」では、持続可能な発展(Sustainable development)を人類の課題として取り上げ、「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」のことを「持続可能な開発」と表現しています。

ここでいう「持続可能な開発」とは、環境と開発は互いに反するものではなく、それらは共存し得るものとして捉えることで、環境保全を考慮した節度ある開発が重要である」という考えに基づいています。

出典:持続可能な開発(Sustainable Development)|外務省

「持続可能な開発(サステナブル)」の登場から現在に至るまで

次からは、「持続可能な開発(サステナブル)」の概念が登場してから現在に至るまでの流れを解説します。

  • 1992年 地球サミットで「アジェンダ21」が採択される

1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催された「国連環境開発会議(UNCED・地球サミット)」において、持続可能な開発を目指すための環境分野での国際的な取り組みに関する行動計画「アジェンダ21」が採択されました。

  • 1997年 「アジェンダ21の一層の実施のための計画」が採択される

19976月、アメリカのニューヨークにある国連本部にて、アジェンダ21の取り組みの進捗を確認・評価することを目的とした、「国連環境開発特別総会(UNGASS)」が開催されました。そこで、今後優先的に取り組むべき課題を明らかにした「アジェンダ21の一層の実施のための計画」が採択されました。

  • 2002年 「持続可能な開発に関するヨハネスブルグ宣言」「ヨハネスブルグ実施計画」が採択される

20029月には、アジェンダ21の見直しや新たに生じた課題などについて議論を行うことを目的に、南アフリカのヨハネスブルグで「持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD・ヨハネスブルグサミット)が開催されました。

この首脳会議には、世界の政府代表や国際機関の代表、産業界、NGOなどの関係者約2万人以上が参加しました。そして、各国間の交渉を経て、持続可能な開発に向けた各国首脳の決意を示す文書「ヨハネスブルグ宣言」と、アジェンダ 21 の実施を促進するための取組についての文書「ヨハネスブルグ実施計画」が採択されました。あわせて、実際に行動に移すための「約束文書」も取りまとめられました。

  • 2012年 「我々の求める未来」が採択される

地球サミットの開催から20周年となる20126月には、地球サミットのフォローアップとして、ブラジルのリオデジャネイロで「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」が開催されました。国連に加盟している188ヶ国および3オブザーバー(EU、パレスチナ、バチカン)の他、各国政府関係者や国会議員、地方自治体、国際機関などの関係者約3万人が参加しました。

リオ+20では、日本が提起した持続可能な都市づくりの重要性や、防災の主流化についても盛り込まれた成果文書「我々の求める未来」が採択されました。

また、リオ+20では、「SDGs」についての議論がスタートしたことも特徴的です。2000年から2015年までの国際開発目標であった「ミレニアム開発目標(MDGs)」に、SDGsが統合されることに合意されたのです。

  • 2019年 「SDGサミット」が開催される

2015年の国連サミットでSDGsが採択されてから4年後の20199月には、アメリカのニューヨークで「SDGサミット」が開催されました。SDGsの採択から4年が経ったものの、SDGsの17の目標達成に向けた取り組みが進んでいない現状を受け、世界各国の首脳たちがSDGサミットへ参加しました。

SDGサミットでは、2030年までにSDGsの目標を達成するための「野心的な行動の10年」を求めるとともに、アジェンダ推進に向けて各国が実施しているアクションを発表しました。

SDGsの前身「MDGs(ミレニアム開発目標)」についても知っておこう

20159月の国連サミットで採択されたSDGsですが、実はその前身である「MDGsMillennium Development Goals:ミレニアム開発目標」と呼ばれる目標が存在します。

MDGsは、SDGsが採択されるよりも15年前、20009月にニューヨークで開催された「国連ミレニアム・サミット」において、開発分野における国際社会共通の目標として採択されました。

MDGsの目標は「国連ミレニアム宣言」を基にまとめられ、「極度の貧困と飢餓の撲滅」をはじめとした、2015年までに達成すべき8つの目標が掲げられました。

MDGsは、達成期限の2015年までに一定の成果をあげた一方で、国や地域によって目標達成に差があったり、各国内において地域や性別、年齢などによる格差が生じていたりと、全ての人々がMDGsの恩恵を受けられてはいないことも分かりました。

そのため、MDGsの取り組みをさらに強化し、「地球上の誰一人取り残さない」ことを掲げた世界共通の目標として「持続可能な開発のための2030アジェンダ(2030アジェンダ)」が採択されました。

出典:(ODA)ミレニアム開発目標(MDGs)|外務省

国内におけるサステナブルへの取り組み

1987年にサステナブルの概念が登場してから約30年が経った現在、日本国内では、サステナブルな社会の実現へ向けてどのような取り組みが行われているのでしょうか?

SDGsアクションプラン

SDGsが採択されてから約1年が経過した201612月、国の推進本部はSDGs達成のために日本独自の指針である「SDGs実施指針」が策定され、SDGsの達成に向けた8つの優先課題が掲げられました

  • あらゆる人々が活躍する社会・ジェンダー平等の実現
  • 健康・長寿の達成
  • 成長市場の創出、地域活性化、科学技術イノベーション
  • 持続可能で強靱な国土と質の高いインフラの整備
  • 省・再生可能エネルギー、防災・気候変動対策、循環型社会
  • 生物多様性、森林、海洋等の環境の保全
  • 平和と安全・安心社会の実現
  • SDGs実施推進の体制と手段

これらの解決に向けた具体的な施策として策定されたのが「SDGsアクションプラン」です。SDGsアクションプランは「SDGsアクションプラン〇〇(西暦)」と題して、その年の状況や出来事に合わせて毎年更新されています。

最新の「SDGsアクションプラン2021」では、「2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロとする『カーボンニュートラル』へ挑戦し、経済と環境の好循環を目指す」「子供の貧困対策や教育のデジタル・リモート化を進めると共に、持続可能な開発のための教育(ESD)を推進し、次世代へのSDGs浸透を図る」など、サステナブルな社会の実現へ向けた取り組みが記載されています。

出典:SDGsアクションプラン2021│SDGs推進本部│外務省

「サステナブル・リカバリー東京宣言」の採択

202187日、東京都は、気候危機への対処を図りながら新型コロナウイルス感染症拡大の影響からの経済復興を目指す世界の潮流を、人々の持続可能な生活を実現する観点にまで広げた「サステナブル・リカバリー」の実現を世界へ提唱するため、「Sustainable Recovery Tokyo Forum(サステナブル・リカバリー東京会議:Re StaRT)」を開催しました。

Sustainable Recovery Tokyo Forumにおいて東京都は「サステナブル・リカバリー東京宣言」を採択し、「環境、経済、文化、スポーツ、人権、人々や企業の意識・行動様式など、社会全体に係る様々な側面で人々の持続可能な生活の実現を目指す『サステナブル・リカバリー」に取り組む」と宣言しました。サステナブルの輪が、東京から世界に広がっていくことが期待されます。

出典:「サステナブル・リカバリー東京宣言」を採択|東京都

SDGsESG投資の関係

サステナブルな取り組みやSDGsと合わせて注目されているのがESG投資です。ESG投資とは、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)の3要素を考慮した投資活動のことをいいます。

ESG投資は、大きな資産を長期的に運用できる機関投資家を中心に、企業経営におけるサステナブルな取り組みを評価する指標の一つとして普及しつつあります。

日本では2015年に、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が、投資にESGの視点を組み入れることなどを原則として掲げた「国連責任投資原則(PRI)」に署名したことで、国内でESG投資が注目を浴びました。

ESG投資に注目が集まるにつれて、気候変動や環境問題などを念頭においた長期的なリスクマネジメントをはじめ、SDGsに関連する企業目標を経営戦略に取り込み、新たな事業創出の機会としてSDGsやESG投資を活かす企業が増加しています。

出典:ESG投資│経済産業省

出典:すべての企業が持続的に発展するために -持続可能な開発目標(SDGs)活用ガイド- [第2版]│環境省

SDGsCSRの関係

SDGsと混同されやすい言葉に「CSRCorporate Social Responsibility)」があります。CSRは「企業の社会的責任」を意味し、自社の利益や経済合理性だけを企業活動で追求するのではなく、社会やステークホルダーからの信頼を得るための社会貢献活動のことを指します。CSR1990年代以降に、地球温暖化をはじめとした環境問題の解決に向けた取り組みが企業に求められたことで普及しました。

CSRが自社の利益などへ直接的には繋がらない社会貢献活動であるのに対し、SDGsは自社の企業活動なども含めて、持続可能な社会を実現するための目標です。両者に直接的な繋がりはありませんが、CSRもSDGsも、企業が今後も持続可能な経営を続けて社会貢献をするために必要な活動であるといえます。実際に、様々な企業がこれまで行なっていたCSR活動にSDGsの要素を繋げる取り組みを実践しています。

SDGsの達成には、国や行政だけではなく、民間企業の協力が必要不可欠であり、持続可能な社会の実現に向けた企業の役割は年々大きくなっています。企業経営におけるリスク回避や、新たなビジネスチャンスの創出として、SDGs達成へ向けた企業のCSR活動は注目を集めています。

出典:すべての企業が持続的に発展するために -持続可能な開発目標(SDGs)活用ガイド- [第2版]│環境省

企業がサステナビリティ経営に取り組むメリット

企業がサステナブルの視点を経営に取り入れること(サステナビリティ経営)のメリットを解説します。

企業イメージの向上

企業活動としてSDGsへの取り組みを行い、サステナビリティ経営を実践することは、企業イメージの向上に繋がります。世界共通の目標であるSDGsへの取り組みを社会へアピールすることは、より多くのステークホルダーからの信頼を得たり、自社に興味を示してもらえたりなどのプラスなイメージを与えられます。

結果的に、多様な人材の確保や、新たな取引に繋がるなど、企業経営における様々なメリットが期待できるでしょう。

生存戦略

人々の生活におけるニーズの変化、新興国の台頭、新たな技術の開発など、企業の生き残りをかけた競争は今後ますます激化すると考えられます。持続可能な事業活動のためのサステナビリティ経営に取り組むことは、企業の生存戦略に直結するといえるでしょう。

また、今後は従来の事業活動に加えて、SDGsへの取り組みがビジネスにおける企業間の取引条件になる可能性もあり、持続可能な経営戦略の一つとしてSDGsは無視できない存在となっていくと考えられます。

社会課題への貢献

SDGsには、社会が抱える様々な課題を解決するための17つの目標と169のターゲットが掲げられています。貧困問題や環境問題、食料問題などの多岐にわたる課題から、自社の得意とする領域や既存の事業によって貢献できる課題に取り組むことで、経営リスクの回避や、地域からの信頼獲得に繋がります

新たなビジネスチャンスの創出

SDGsへの取り組みをきっかけに、地域の企業や人々との連携、新しい取引先や事業パートナーの獲得、新たな事業の創出など、既存事業の枠組みを超えた波及効果が期待できます。新たな出会いは、今までになかったイノベーションやパートナーシップの創出に繋がる可能性もあり、自社の事業活動を広げるチャンスを秘めています。

出典:すべての企業が持続的に発展するために -持続可能な開発目標(SDGs)活用ガイド- [第2版]│環境省

サステナビリティ経営に取り組む企業の事例

資源循環型・自然共生型社会の実現へ向けた取り組み│無印良品

衣類や雑貨、食品など、幅広い商品を手がける無印良品(株式会社良品計画)では、企業活動を通じて、資源循環型・自然共生型で持続可能な社会の実現を目指し、様々な取り組みを実践しています。

地球資源の循環化や廃棄物削減に向けた取り組みとして、無印良品の店頭で不要な洋服を回収してリサイクルをしています。回収した洋服は染め直して加工し、「ReMUJI」として再販売しています。

また、プラスチックゴミ削減の取り組みとして「PET素材回収リサイクル」を行っています。使い終わった化粧水や乳液のボトルなどを店頭で回収し、リサイクルすることで、プラスチックゴミの削減や石油由来原料の有効活用に繋げています。

2021年には約729kgもの不要なプラスチックボトルを回収しました。これは無印良品の化粧水の空ボトル(200ml)約37,000本分に相当します。

他にも、食品ロス削減のため、家庭で余った賞味期限間近の食品を店舗で回収し、フードバンク団体を通じて地域の福祉団体や施設などへ提供する「フードドライブ」活動などを実施し、自社製品のそれぞれの領域でサステナブルな活動に取り組んでいます。

出典:数字で見るサステナビリティ|株式会社良品計画

ゴミを再利用したシューズの販売│アディダス

ドイツのバイエルン州に本社を置く世界的なスポーツ用品メーカー「アディダス」では、海洋プラスチックゴミを回収、粉砕してペレットにし、その糸で編んだ生地を使用したシューズ「ウルトラブースト パーレイ」を開発、販売しています。

アディダスは、海のプラスチックゴミを削減する活動に着目し、海洋ゴミの削減に向けて活動するNGO「パーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ」と、2015年にパートナーシップ協定を結びました。

2016年からは、アディダス直営店でプラスチック袋を段階的に廃止していき、同年11月にはプラスチックゴミから作られたシューズ「ウルトラブースト パーレイ」の発売に至りました。

他にもアディダスでは、自社オフィスでのペットボトルなどのプラスチック製ボトルの使用を禁止する取り組みを実践し、現在までに日本を含めた世界75カ所のオフィスで禁止するなど、企業全体を巻き込んで環境問題の解決に取り組んでいます。

出典:アディダス幹部「職場でペットボトルは禁止」│日経ビジネス電子版

環境・社会性・ガバナンス領域の活動強化│日産自動車

国内大手自動車メーカーの日産自動車株式会社は、環境、社会性、ガバナンスの分野における自社の包括的な活動の指針として、「Nissan Sustainability 2022」を発表しました。

Nissan Sustainability 2022」では、「新車からのCO2排出量を、2022年度までに2000年度比で40%削減する」「生産や企業活動から排出されるCO2排出量を、2022年度までに2005年度比で30%削減する」など、具体的な数値目標を設定して環境問題の解決に取り組むことが表明されています。

また、環境問題以外にも、「日産車が関わる事故などの死者数を実質ゼロにする」「管理職の女性比率を増加させる」などの社会的な課題解決に向けての取り組みも掲げられ、企業一丸となってサステナビリティ経営に取り組んでいます。

出典:「Nissan Sustainability 2022」を発表│日産自動車

個人ができるサステナブルな取り組み

持続可能な社会の実現やSDGsの目標を達成するには、国や企業だけではなく、私たち一人ひとりの取り組みも必要不可欠です。ここでは、私たちが普段の生活のなかで実践できるサステナブルな取り組みをいくつかピックアップしました。

サステナブルな製品を選ぶ

先ほど紹介したような「サステナブルファッション」や「サステナブルフード」の製品を選んで使用することは、個人でも実践しやすい取り組みです。それらの製品を開発・提供している企業を応援することにもなり、持続可能な社会の実現に貢献できます。

まずは、衣類やシューズなどの普段から身に付けている物のうち、何か一つをサステナブルな製品に変えてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

フードロスを減らす工夫をする

外食や買い物の際、自分や家族が食べ切れないような食品は、なるべく購入しないようにしましょう。食品の無駄な買い物を抑えることは、フードロス問題の解決に繋がります。もし、せっかく購入した食品を残してしまうとき、食品のなかでも生鮮食品や惣菜の残り物は消費期限が早いため、早めに冷凍するなどの対処をしておくことで保存日数を増やせます。

また、外食時に食べ切れなかった料理はテイクアウトをして自宅で食べることで、フードロスの削減につながります。

不要な物はリサイクルする

衣類やペットボトル、プラスチック製品などは、リサイクルをすることで新たな資源として活用できます。一人ひとりが積極的に再利用可能な資源をリサイクルすることで、新たな天然資源の削減を抑えたり、ゴミ処理のための埋立地を増やしたりする必要がなくなります。

また、ゴミの量を減らすことは、ゴミ処理における資源やエネルギーの利用、温室効果ガスの排出を抑えることにも繋がります

リサイクル以外にも、一度使ったものを何度も再利用していく「リユース」、無駄なゴミの量を抑える取り組みである「リデュース」があり、それら3つを合わせて3R(スリーアール)と呼ばれています。

3R活動は全国の各自治体で積極的に取り組んでいるケースが多くあるため、自身の住む自治体における3R活動の取り組みを調べ、実践してみることもおすすめです。

物を長く使う

衣類や家具などは、普段から丁寧に扱えば長く使用できます。また、それらの一部が破損・欠損した場合でも、自身で修復・修繕することでより長く使うことができ、ゴミを減らすことができます。

他にも、不要になった衣類や家具は他者へ譲ったり、中古品店へ売ったりすることで、ゴミにならずに再利用が可能です。サステナブルな製品を末長く使い続けることが、社会や環境への負荷を抑えることに繋がります。

出典:持続可能な社会のために ナマケモノにもできるアクション・ガイド(改訂版)|国連広報センター

 

SDGs研修・体験型SDGsイベント

SDGs研修】ワールドリーダーズ(企業・労働組合向け)

 

概要

  • SDGs社会に合わせた企業経営の疑似体験ができるSDGsビジネスゲーム
  • 各チームが1つの企業として戦略を立てて交渉し、労働力や資金を使って利益最大化を目指す
  • オプションとして「SDGsマッピング」を行うことで学びの定着・自分ごと化

特徴

  • 自分達の利益を追求しつつも、世界の環境・社会・経済も気にしなければならず、ビジネス視点からSDGsを感じ、考えることができる
  • チームで戦略を練り様々な可能性を話し合う必要があるため、深いチームビルディングに繋がる
  • 様々な選択肢の中から取捨選択して最適解を導く考え方を身につけることができる

サービスの詳細をまとめた資料はこちらから

 

【親子参加型職業体験イベント】キッズタウンビルダーズ(商業施設・企業・労働組合向け)

概要

  • 体験を通じてSDGs目標の「質の高い教育」を学べる親子参加型ワークショップ
  • 子どもが楽しみながらも本気で学べる、複数の職業体験を実施
  • 会議室やホールなど企業様のイベントとしても開催可能

特徴

  • あえて「映える」職業ではなくありふれた職業を選定している
  • 合計で就業人口の7割を占める上位5つの職業をピックアップし、本質的な学びが得られる職業体験
  • ファミリーが高い関心を持つテーマ性のあるイベントで集客・施設周遊を促進

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【親子・子ども向け地域イベント】SDGsアドベンチャー(商業施設・自治体向け)

概要

  • 体験を通じてSDGsを学べる親子・子ども向けワークショップ
  • 子どもが本気で楽しめる複数の体験型アクティビティを実施
  • すべてクリアした方にSDGs缶バッチをプレゼント

特徴

  • ハッピーワールドの世界観を演出することで参加者が没入感をもって取り組める
  • 海の環境やゴミの分別・再利用など、参加者は身近なことからSDGsを学べる
  • ファミリーが高い関心を持つテーマ性のあるイベントで集客・施設周遊を促進

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まとめ

「持続可能な」「維持できる」などを意味するサステナブルは、環境破壊や天然資源の枯渇といった地球上の環境問題を踏まえ、持続可能な経済活動、社会活動などを考える上で重要なキーワードです。

サステナブルな取り組みを実践することは、SDGs(持続可能な開発目標)を達成するためにも必要不可欠といえます。企業も、経営戦略としてESG投資やCSR活動を取り入れ、生存戦略や新規事業の創出にSDGsを有効活用する流れが注目を集めており、企業経営の観点からもサステナブルな取り組みが求められています。

また、国や企業だけでなく、私たち個人がサステナブルの意識を普段の生活に取り入れることで、SDGsの目標達成に大きく貢献できます。今回紹介した内容を参考に、サステナブルな取り組みを普段の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

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りょう

この記事を書いた人

りょう

都内在住。美容系メディアのコンテンツ制作をきっかけにライター活動をスタート。現在までにSDGs、HR領域、SNSマーケティング、外遊び、オンラインイベントなどの幅広いジャンルを執筆。読者の皆さまに寄り添えるような、わかりやすい文章を心がけています。

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